...いくら抑えてもただ抑えているというだけで...
伊藤左千夫 「春の潮」
...感情を抑えた声で続けている...
林不忘 「安重根」
...人間性をひどく抑えつけた時代がなかったからだ...
津田左右吉 「日本歴史の特性」
...それを抑えることができない……」ここに至ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...その戸口をしっかりと内から抑えたままです...
中里介山 「大菩薩峠」
...「ちぇッ――仕様がねえ熊の餓鬼だなあ」米友は歎息しながら熊を取って抑える...
中里介山 「大菩薩峠」
...あわててそれを抑えにかかった手先から洩(も)れたところには...
中里介山 「大菩薩峠」
...余は胸を抑えながら自分で血だ血だと云った...
夏目漱石 「思い出す事など」
...代助は頭(あたま)を抑えて応じなかつた...
夏目漱石 「それから」
...すぐ頭の力で彼女を抑えつけたがる男であった...
夏目漱石 「道草」
...何故かこみ上げてくる嬉しさを抑えられなかった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...それを抑えるために暫く背をこごめながら立ち止っていた...
堀辰雄 「菜穂子」
...右の手で抑えて幾度か袖(そで)を斜めにするこの時の風の動きに庭の梅の香がさっと家の中へはいってきて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...どうぞお忘れくださいますな」「帰って来ます」つきあげてくるものを抑えて...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...」矢代はそれでも口を開けているスーツケースの蓋を膝で抑え留金をかけたり...
横光利一 「旅愁」
...おれはこの憤りを抑えておるのだ」「ほほう……...
吉川英治 「三国志」
...北陸を抑えていよ)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...逸(はや)る城兵を抑えて...
吉川英治 「新書太閤記」
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