...陳はほとんど破裂しそうな心臓の鼓動(こどう)を抑えながら...
芥川龍之介 「影」
...取って抑える事が出来ましょう...
芥川龍之介 「妖婆」
...と科学者は意外な発見に興奮して来るのをヤッと冷静に抑えつけることが出来た...
海野十三 「科学者と夜店商人」
...それがどういうものか抑えきれなかったのは不思議というほかない...
海野十三 「蠅男」
...しかも自らその能力を抑え制限して最高点まで登らずにかえって仏より低き地位に止まって衆生に伍し...
田辺元 「メメント モリ」
...さすがに優越感を抑え難いところもあって...
谷崎潤一郎 「細雪」
...彼女は冷静を装おうと懸命に自分を抑えていたが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...代助は半ば夢中で其所へ腰を掛けたなり、額を手で抑えて、固くなった...
夏目漱石 「それから」
...せめて左右から抑えてやります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...避けがたく抑えることが出来ないのである...
萩原朔太郎 「僕の孤独癖について」
...これを抑えにお乗り出しが宍戸の殿様松平頼徳侯...
三好十郎 「斬られの仙太」
...仮に感情の激昂を抑えることができないような場合には...
山本周五郎 「青べか物語」
...彼の次のことばを抑えた...
吉川英治 「私本太平記」
...兄の尊氏へたいする忿懣(ふんまん)を抑えきれずにいた...
吉川英治 「私本太平記」
...朝倉の抑えとして...
吉川英治 「新書太閤記」
...藩札の取付けに押(お)し襲(か)けるなどとは憎(にっく)い行為だ』『誰か行って取り抑えねばなるまい...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...昂(あが)っている肩先は顫(ふる)えを抑えているのだった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...その口を、側から抑えて、美男の十郎左が、『嘘を仰せられい...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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