...その拳骨がまだ向うの身体(からだ)に届かぬうちに、腕を抑えられ、阿Qはよろよろと腰を浮かした...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...はふり落ちる泪を手で抑えつつ大きく頷(うなず)いた...
海野十三 「蠅男」
...茂太郎を抑え込んでいるのは人間の力ではなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...抑えても抑え切れなくなッて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...しばらく好奇心を抑えてくだせえ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...恨むという気持は御法度だけで抑えられるものではない」と伯翁は熱心に...
山本周五郎 「さぶ」
...休之助はけんめいに怒りを抑えつけ...
山本周五郎 「風流太平記」
...ここは吉岡を抑えるよりも...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...親切心のある町の人が犬を抑え...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...「すみません」母の手をいたわるように、劉備はやがて、打つ手を抑えて、自分の額に、押しいただいた...
吉川英治 「三国志」
...情を抑えておりましたが...
吉川英治 「三国志」
...眼をふさぎ耳を抑えて...
吉川英治 「三国志」
...布(ぬの)で巻いた額(ひたい)の傷口を抑えながら...
吉川英治 「親鸞」
...ハッと私は眼が眩(くら)んで両眼を抑えたまま俯伏(うつぶ)してしまったのです...
吉川英治 「親鸞」
...鵯越えの抑えとして...
吉川英治 「随筆 新平家」
...あの豪毅なご気質をもじっと抑えて...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...「――ア痛(つ)!」思わず後の指を抑えて飛(と)び退(の)いたので...
吉川英治 「宮本武蔵」
...又八の背を膝がしらで抑え...
吉川英治 「宮本武蔵」
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