...諸君は勿論かう云ふ讃辞に懐疑的な微笑を浮べるであらう...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...世には懐疑的な種類の人々がいて時々わたしに...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...モーラリストとここで云うのはモンテーニュ型の多少懐疑的な身辺エッセイストのことではない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...――だからマッハ主義の思惟経済説のような一種の懐疑的な相対主義や現象主義さえが...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...この意味に於て常識的である処のものが手懸りとなるのでなければならない(例えば懐疑的な立場から引き出されたデカルトの Cogito は常識的ではない)...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...」彼女のうちには懐疑的な冷笑的な宿命観の素質があった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼はその懐疑的な冷笑に出会った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それゆえすこぶる懐疑的な悟浄自身も...
中島敦 「悟浄出世」
...清二はぽつんと懐疑的なことを口にしたし...
原民喜 「壊滅の序曲」
...……この絲満南風太郎ってのは懐疑的なやつで...
久生十蘭 「金狼」
...一〇一号は懐疑的な眼付で...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...この懐疑的な人物は...
久生十蘭 「魔都」
...もし懐疑的な推論が有力ならば...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...自然が時に懐疑的な全議論の勢いを圧倒して...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...この懐疑的な疑いは...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...――「懐疑的な人物」で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...こちらは何しろ持病の糖尿でさんざん苦労を重ねて薬に対してもいささか懐疑的なので自分からすぐに効力は認めませんが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...これらのことに対し私は大いに懐疑的なのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
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