...諸君は勿論かう云ふ讃辞に懐疑的な微笑を浮べるであらう...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...懐疑的な言葉を口に出して言うようになった...
高見順 「いやな感じ」
...そこではお喋舌りや独りごとや合点々々や懐疑的な身振りは...
戸坂潤 「思想としての文学」
...偶々学生運動に対して特有に懐疑的な皮肉をもらしたのが導火線で...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...この意味に於て常識的である処のものが手懸りとなるのでなければならない(例えば懐疑的な立場から引き出されたデカルトの Cogito は常識的ではない)...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...」彼女のうちには懐疑的な冷笑的な宿命観の素質があった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それゆえすこぶる懐疑的な悟浄自身も...
中島敦 「悟浄出世」
...はたで見るほど不幸ではない(少なくとも懐疑的な傍観者より何倍もしあわせだ)ということを...
中島敦 「悟浄出世」
...このような不機嫌で懐疑的な緘黙は...
H・ビーム・パイパー H. Beam Piper The Creative CAT 訳 「最愛の君」
...他の懐疑的な見地に於ける...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...清二はぽつんと懐疑的なことを口にしたし...
原民喜 「壊滅の序曲」
...一〇一号は懐疑的な眼付で...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...この懐疑的な人物は...
久生十蘭 「魔都」
...この懐疑的な疑いは...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...懐疑的な傾向と原則を示すのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...あの honnte homme(真人間)といわれた者にはみな懐疑的なところがあったし...
三木清 「人生論ノート」
...そういう言葉に懐疑的な微笑を洩すだろうと思う...
宮本百合子 「新しい船出」
...こちらは何しろ持病の糖尿でさんざん苦労を重ねて薬に対してもいささか懐疑的なので自分からすぐに効力は認めませんが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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