...私は彼に憧憬を抱いています...
...憧憬に満ちた未来を思い描く...
...彼女は私の憧憬の的です...
...彼がそんな憧憬を持っていたなんて知らなかった...
...この場所には憧憬を感じる...
...一般により善き生活を求むる憧憬の中に在つて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...かのメントール侯こそ憧憬(あこがれ)の星であるらしく思われた...
海野十三 「暗号音盤事件」
...大景に憧憬する心持だとか...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...自分の母を恋うる気持はただ漠然(ばくぜん)たる「未知の女性」に対する憧憬(どうけい)...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...夏目先生の「修善寺日記」には生まれ返った喜びと同時にはるかな彼方(かなた)の世界への憧憬(どうけい)が強く印せられていて...
寺田寅彦 「備忘録」
...お島に異様な憧憬(しょうけい)をそそった...
徳田秋声 「あらくれ」
...青春期の漠然とした憧憬の気持の上に立った空想で出来上っているので...
豊島与志雄 「道連」
...自分一個の空想と憧憬(しようけい)とが導いて行く好き勝手な夢の国に...
永井荷風 「虫干」
...無限の憧憬(しょうけい)(infinite longing)とかになるのでしょう...
夏目漱石 「創作家の態度」
...半ば心(こゝろ)の憧憬から来(き)た...
夏目漱石 「それから」
...若々しい或る憧憬の絶間ない私達にとつて...
南部修太郎 「猫又先生」
...実に詩は現在(ザイン)しないものへの憧憬であり...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...だから君の憧憬は...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...それは恐怖と憧憬(どうけい)のおののきに燃えてゆくようだ...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...そう考え憧憬(あこが)れていた乙女の夢を...
山本周五郎 「松林蝙也」
...婦人正風会長になって日本中の婦人の憧憬を...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...右に言うごとき憧憬の力強く動いていたことを推測し得るのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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