...私は彼に憧憬を抱いています...
...憧憬に満ちた未来を思い描く...
...彼女は私の憧憬の的です...
...彼がそんな憧憬を持っていたなんて知らなかった...
...この場所には憧憬を感じる...
...實は彼自身己の滅亡を憧憬しつつあると云ふ事も...
レオナルド・ダ・ヴインチ Leonardo da Vinci 芥川龍之介訳 「レオナルド・ダ・ヴインチの手記」
...限りなく深い憧憬と愛着とを持つてゐた...
生田長江 「ニイチエ雑観」
...餓(う)やされたる心の寂寥(せきれう)から起つて来る憧憬(しようけい)...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...知識への憧憬だけは持っていてもいいと思うている...
直木三十五 「大阪を歩く」
...余はとくに歓楽に憧憬(しょうけい)する若い男や若い女が...
「『土』に就て」
...現在(ザイン)しないものへの憧憬(どうけい)である...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...江戸憧憬者が惜がるのは...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...清川は青春時代の憧憬(あこがれ)のまま文学を学び...
浜尾四郎 「正義」
...ソルボンヌ大学のダンペール先生のところで、写真の主がリストリア国の王女だと知ってから今日まで竜太郎の胸のうちに育まれていた夢想も、希望も憧憬も、一挙にして跡形もなく、消え失せてしまった...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...闇の中へ隠れたいという憧憬と...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...それはその頃読んでいた芭蕉などに対する青年らしい憧憬でもあったが...
三木清 「読書遍歴」
...姫君への憧憬(あこがれ)を常に伝えさせるのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自分には死の恐怖が無いと同時にマインレンデルの「死の憧憬(しようけい)」も無い...
森鴎外 「妄想」
...或る引例として引かれてあったこの古歌に無上の憧憬を覚えたのも矢張りそうした心を桜に対して懐いていたからであった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...それほど人々の心は広い活(い)き活きとした世界に対する憧憬に充たされていたのである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...完全な享楽生活への憧憬だということになる...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...詩人ジョン・キーツはこの生活を憧憬して歌う...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
...真と義と愛と荘とに対する絶対の執着即神の憧憬と悪の憎悪は「人」たるべき最大要件である...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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