...私は彼に憧憬を抱いています...
...憧憬に満ちた未来を思い描く...
...彼女は私の憧憬の的です...
...彼がそんな憧憬を持っていたなんて知らなかった...
...この場所には憧憬を感じる...
...豫感と憧憬との境に想を馳せ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...我等の憧憬を充す可きものを嗅ぎ分ける本能であつて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...「神」に對する憧憬と...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...芸術に対する心からの憧憬を踏みにじられて...
有島武郎 「ドモ又の死」
...彼等は民衆の漠然とした社会主義的平等の憧憬をよく知っていた...
ピョートル・アレクセーヴィッチ・クロポトキン Pyotr Alekseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...しかし其時ほど強い烈しい憧憬を覚えたことはなかった...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...さうして自分の将来に見るべく聞くべき広い世界への憧憬の焔を燃え立たさせるのであつた...
寺田寅彦 「蓑田先生」
...お島に異様な憧憬(しょうけい)をそそった...
徳田秋声 「あらくれ」
...青年はとかくシラーに憧憬(あこが)れて...
新渡戸稲造 「自警録」
...真の英雄的なものに憧憬している...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...あんなに憧憬れていた裏日本の秋も見る事が出来なかったが...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...江戸中の女子供の憧憬(あこがれ)を一身にあつめているというのだからいかにも口惜(くや)しい...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...彼等一同は一片の食物の影を見誤つて満腔の憧憬を寄せた動物のやうに...
牧野信一 「鱗雲」
...われらが憧憬の国は...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
...憧憬が生んだ奇蹟だ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...非常識の世界に憧憬(あこが)れている人々である...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...コイヅミヤクモやロテイの書いた物を読まない前から自分も東洋に憧憬(あこが)れて居た...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...漠然たる予感として存した完全の世界への憧憬は...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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