...私は彼に憧憬を抱いています...
...憧憬に満ちた未来を思い描く...
...彼女は私の憧憬の的です...
...彼がそんな憧憬を持っていたなんて知らなかった...
...この場所には憧憬を感じる...
...この同じ憧憬が、自然の中に生來存してゐる精髓だと云ふ事を...
レオナルド・ダ・ヴインチ Leonardo da Vinci 芥川龍之介訳 「レオナルド・ダ・ヴインチの手記」
...此處にも亦よりよき生活に對する憧憬の心を見る...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...凡そ自己の生活を普遍化せむとする憧憬には三つの方面がある...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...だんだんに其の感激に対する憧憬が深くなつてゆくのが...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...それらは暫(しばら)くの間若い心を躍らせて常に憧憬の衢(ちまた)であった東都の空を想う念も暫くの間は薄らいでいた...
高浜虚子 「子規居士と余」
...未だ見ぬ東邦諸国の古(いにしえ)へと夢のような憧憬(あこがれ)を懐かしめたものであったが...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...彼一人はかねて憧憬(どうけい)していたこの水郷の趣(おもむき)を見るつもりで一人残っていた...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...いゝ寫眞器(しやしんき)に對(たい)する憧憬は日に日に高まるばかりだつたが...
南部修太郎 「寫眞と思ひ出」
...旧居を訪(と)う憧憬者(しょうけいしゃ)の多いのに驚いて...
野村胡堂 「楽聖物語」
...詩的の實精神に憧憬し...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...絶え間ない自殺への憧憬も...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...私が聽いた彼の雄辯は――人にも同じくさう感じられたかどうかは知らないが――泥に塗(まみ)れた失意の沈渣(おり)の溜つた深み――滿たされない憧憬と不安な野心の惱ましい衝動が動いてゐる深みから湧き出したものゝやうに思はれたからである...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...姫はまた憧憬の心を起した...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...失われたものへの憧憬ともいうべきものを含んでいる名前である...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...憧憬はその白いベエルを...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...先生の神に對する憧憬と...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...山岳への憧憬の歴史を説き...
吉江喬松 「山岳美觀」
...詩人ジョン・キーツはこの生活を憧憬して歌う...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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