...憔悴した顔をして...
ウィリアム・バトラー・イエーツ William Butler Yeats 芥川龍之介訳 「「ケルトの薄明」より」
...見るからに憔悴した顔をして頬骨の突き出たのが目につくほど目が落ち窪んでいるが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...乱酒のため憔悴した相貌を見るに堪へないで...
種田山頭火 「其中日記」
...然し私は憔悴した顏を見ることは却て苦痛の種でありました...
長塚節 「教師」
...私の信ずる程度に於ける基督教は毫も私の煩悶を解決してはくれません」涙がぼろ/\と憔悴した頬を傳はつて流れた...
長塚節 「教師」
...さう云ふ場合にすぐそれと気取られるやうな憔悴した後暗い状(さま)を見せまいとして...
長與善郎 「青銅の基督」
...それらの憔悴した帽子のかげが...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...いつも憔悴した方角で...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...とかれは憔悴した魂をはばたいてもがくのである...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...宿まで行つてみないか?」嘉吉の憔悴した容子を見ると...
林芙美子 「朝夕」
...葵が憔悴した様子で自分の部屋へ帰ってきた...
久生十蘭 「金狼」
...憔悴した頬が少年のそれのように生々とかがやき...
久生十蘭 「黒い手帳」
...入口に近い、焼けた木の根に、きたない訓練服にゲートルで、よごれたリュックをわきに置いて、たった今よそから帰って来たらしい、憔悴した明...
三好十郎 「その人を知らず」
...青黄色く憔悴した顔に眼が光っている...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...わたくしの顏色の惡いのは何時かおかきになつた憔悴した歡喜とでもいつたらいいのでせうか...
室生犀星 「はるあはれ」
...憔悴した顔が蒼くなり...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...蒼黒(あおぐろ)く憔悴した顔にふりかかっていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...憔悴した元気のない顔をして「英ちゃん...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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