...フレデリツクとは誰ぞと糺問(きうもん)せり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...そこより瞰(にら)む糺問法官の眼光に竦(すく)んで了つた...
ルイ・ベルトラン Louis Bertrand 上田敏訳 「欝金草賣」
...長崎の奉行たちがシロオテを糺問(きゅうもん)して失敗したのは宝永五年の冬のことであるが...
太宰治 「地球図」
...百姓呼ばわりを充分に糺問(きゅうもん)しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...自身糺問(きゅうもん)に当らねば埒(らち)が明かんと覚悟した時分...
中里介山 「大菩薩峠」
...或時新来の駐在所巡査がこの男をつかまえて薪の出所を糺問(きゅうもん)しきびしく叱りつけて居るのを見て村人が...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...宗教糺問所(きゅうもんじょ)の刑僧は...
久生十蘭 「青髯二百八十三人の妻」
...その糺問所の手に掛って古川節蔵(せつぞう)と...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...私は〔能(よ)く〕糺問所の有様(ありさま)を知(しっ)て居ます...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...所が榎本(えのもと)が今度糺問所(きゅうもんじょ)の手に掛(かかっ)て居て...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...ローマ庁の糺問をうけ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...相手の胸を讀んだ者の抗し難い糺問の微笑を見せながらさういつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...糺問(きゅうもん)いたしましたところ...
吉川英治 「私本太平記」
...その間におれたちはもういちど宋老人を糺問(きゅうもん)してみる」やがてその宋老父を拉(らっ)した朱同と雷横(らいおう)は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...つまらない糺問(きゅうもん)をしたとは思いながら怏々(おうおう)と...
吉川英治 「新・水滸伝」
...諸卿列席で糺問(きゅうもん)をした上...
吉川英治 「親鸞」
...糺問使由来、武蔵野人種は政治的性格にはまったく欠けている...
吉川英治 「平の将門」
...蝦夷萩と呼べば糺問使の多治真人は...
吉川英治 「平の将門」
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