...先には土いきれに凋(しぼ)んだ莟(つぼみ)が...
芥川龍之介 「女」
...この頃のうそ寒(さむ)にも凋(しお)れていない...
芥川龍之介 「奇遇」
...狭い庭にも秋の凋落が何時とはなしに襲っている...
豊島与志雄 「囚われ」
...実に韻文の凋落と散文の発達とは...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...所々に凋れた草花などが押されて居た...
萩原朔太郎 「夏帽子」
...すつかり霜で凋(しぼ)んで...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...彼女がさわるとたちまちに凋(しお)れた花束のことや...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...これまでどれ一つ凋(しぼ)んだことのなかった草花や露を帯びた花までが...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...孔雀が翼(はね)を凋めるやうに静かに欄干(てすり)に凭り掛りました...
牧野信一 「青白き公園」
...そして四月になつてから凋まうとする心に鞭打つて更に十二三枚附けたして発表した...
牧野信一 「予が本年発表せる創作に就いて」
...吐き出すだけの溜息の源も尽きて風船玉が凋んで行くやうに吐息の音が次第にかすれて来たかともおもふと...
牧野信一 「夜見の巻」
...かのスミレの顔(かん)ばせを成せる花が凋落し行く頃からこの閉鎖花が出る...
牧野富太郎 「植物記」
...和算家は次第に凋落し...
三上義夫 「和算の社会的・芸術的特性について」
...ツク/\と自分の生の凋落を思ツてゐた...
三島霜川 「昔の女」
...然し一度もぱっと咲き揃った花盛りという時代はないなり凋(しぼ)んだような顔をみや子に向け...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...工藝もまた凋落(ちょうらく)するに至るでしょう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...震災後の東京に於ける制帽の凋落……鳥打帽の流行は...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...後漢の朝はすでに咲いて凋落(ちょうらく)におののく花にも似ている...
吉川英治 「三国志」
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