...国勢をして日に月に凋衰(ちょうすい)せしむるの虞(おそれ)あるのであります...
大隈重信 「国民教育の複本位」
...僕は伏目になって凋(しお)れかえって...
ストックトン Francis Richard Stockton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...肉体よりも無形たる精神上の或感動は忽ちにして凋衰(ちょうすい)を来(きた)す事多きのみならず...
関寛 「関牧塲創業記事」
...咲く花の凋落(ちょうらく)...
田山花袋 「蒲団」
...警察は政党が凋落したものだから...
戸坂潤 「社会時評」
...幼年時代の消耗し凋(しぼ)みはてた魂が剥落(はくらく)するのを見ながらも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...凋れかゝつた花なぞを投げてやる事がある...
永井荷風 「鴎外先生」
...孰(いづ)れの梢(こずゑ)も繁茂(はんも)する力(ちから)が其(そ)の極度(きよくど)に達(たつ)して其處(そこ)に凋落(てうらく)の俤(おもかげ)が微(かす)かに浮(うか)んだ...
長塚節 「土」
...近代に至って悲しむべき凋落の悲運に会した...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...ツク/\と自分の生の凋落を思ツてゐた...
三島霜川 「昔の女」
...花紅紫赤、又、濃き淡きあり、春末初めて発し夏中最も盛り、秋冬凋まず、続々開拆す、四時翫好蕪靡愛すべし、今年初めて禁離に種ゆ、物、地を得て美を増す、数十の名花ありと雖も傍色香なき若し...
南方熊楠 「きのふけふの草花」
...開き視(み)れば一少艾衣類凋損(ひとりのむすめきものそこね)たれど妍姿傷(みめそこ)ねず問うてこれ商人の女(むすめ)母に随い塚に上り寒食を作(な)すところを虎に搏たれ逃げ来た者と知り...
南方熊楠 「十二支考」
...木の葉も凋落(ちょうらく)する寂寥(せきりょう)の秋が迫るにつれて癒(いや)しがたき傷手(いたで)に冷え冷えと風の沁むように何ともわからないながらも...
水上滝太郎 「山の手の子」
...まして私のように出家までもする凋落(ちょうらく)に傾いた者の子の配偶者はむずかしい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そろそろ凋落に向いつつある状態を示しているのでございます...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...またしとやかに雇人の不実や夫の放蕩や己れの老衰凋落のやるせなさなどに堪えられるように...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...然後知二松栢之後一レ凋...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...凋落(ちょうらく)の兆(きざ)しを眺めている...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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