...凋(しお)れた容色の厭らしさが...
芥川龍之介 「袈裟と盛遠」
...凋(しぼ)まざる温雅の情操を持して...
石川啄木 「閑天地」
...近世のブルジョア社會の中にその生活條件を萎微凋落させられた者は...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...紅葉の美も凋落し葉を振ひ落せし如き日――とある...
種田山頭火 「其中日記」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...微(かす)かなその恋の芽も土の下で其のまゝ枯れ凋(しぼ)んでしまつた...
徳田秋聲 「或売笑婦の話」
...ことにそれを凋ませず...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...狭い庭にも秋の凋落が何時とはなしに襲っている...
豊島与志雄 「囚われ」
...周囲の十字架に掛けられた花輪どもはことごとく褐色に枯れ凋(しぼ)み...
中島敦 「環礁」
...凋落(ちょうらく)しかかった前世紀の肉声を夢のように聞いていた...
夏目漱石 「行人」
...かくもお前の青春を凋(しぼ)ませたあの女は...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...孔雀が翼(はね)を凋めるやうに静かに欄干(てすり)に凭り掛りました...
牧野信一 「青白き公園」
...薹が成長して花が済むとその雄性のものは凋衰して枯れるが...
牧野富太郎 「植物記」
...ツク/\と自分の生の凋落を思ツてゐた...
三島霜川 「昔の女」
...又孔子は「歳暮れ天寒くして百木は風霜の爲めに凋落するに至りて...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...美には凋落(ちょうらく)の傾きが見える...
柳宗悦 「民藝四十年」
...彼が菅茶山翁遺稿の序に曰く嗚呼吾先友海内数公、既漸凋落、独有二翁在一、猶二碩菓之不一レ食、而今復如レ此、吾将誰望哉、と...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...はや凋落(ちょうらく)を示して来たものは...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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