...この頃のうそ寒(さむ)にも凋(しお)れていない...
芥川龍之介 「奇遇」
...国勢をして日に月に凋衰(ちょうすい)せしむるの虞(おそれ)あるのであります...
大隈重信 「国民教育の複本位」
...日間(ひるま)は草木も人もぐったりと凋(しお)るゝ程の暑さ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...下葉(したは)の褐色(かっしょく)に凋(しお)れて乾(かわ)いた萩や白樺や落葉松や...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...凋落(ちょうらく)と腐朽と零落と悲哀とである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
......
中島敦 「河馬」
...周圍の十字架に掛けられた花輪どもは悉く褐色に枯れ凋み...
中島敦 「環礁」
...頭(かしら)の家は大屋さんで御座りますからとて凋(しほ)れるをすかして...
樋口一葉 「たけくらべ」
...すつかり霜で凋(しぼ)んで...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...他からは凋(しぼ)むだ花のやうに見られてゐるのであツた...
三島霜川 「平民の娘」
...色が褪(さ)めて凋(しぼ)んだやうになつて見える造花(つくりはな)の花籠(はなかご)とが乗りかツてゐた...
三島霜川 「平民の娘」
...Enfance finie今日の命の囁くは何れの方か恋しきと夢は静かに漕ぎ下るあやなき春のさくらばな君が心は木の間より流れて見ゆる野の景色空は凋みて知りがたきものの行衛にうつろひぬそれとし見れば人の住む草より月の上りたり貴き声よわが手よりはつかに蝶を舞はしめよこれや潮満つ野の川のかなしき星を沈めつつ風吹くと知り眠りしが夢はしづかに漕ぎ下るあやなき春の菜の香り...
三好達治 「測量船拾遺」
...街路の並木の葉を凋(しぼ)ませていた...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...茶山の友人は次第に凋落して行くのであつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そろそろ凋落に向いつつある状態を示しているのでございます...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まだ凋(しお)れぬ太藺(ふとい)の花が...
横光利一 「日輪」
...栄華も凋落(ちょうらく)も...
吉川英治 「親鸞」
...稲村ヶ崎で義貞の龍神献剣のことなどは捨てて、牡丹の凋落に、高時の母の母情や春渓尼を出した条(くだり)など何度も読み返したといってくれた...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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