...其結果は唯對手をして一種の滑稽と輕量な憐愍の情とを起させる丈だ...
石川啄木 「雲は天才である」
...憐愍(あはれみ)の房(ふさ)の血に赤く染(そま)つた尊い荊棘(いばら)...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...『憐愍(あはれみ)』のいかで堪ふべきかうやうのつらき恥目に我心惱ましむるぞ...
ダンテ・アリギエリ Dante Alighieri 上田敏訳 「よそ人のあざむが如く」
...なるたけ妙子に憐愍(れんびん)が注がれるようにと願う結果...
谷崎潤一郎 「細雪」
...多少の憤慨と憐愍とを感じないではゐられない...
種田山頭火 「行乞記」
...非常に憐愍の情を起され...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...絶望的な細君に対する不安や憐愍(れんびん)の情も...
徳田秋声 「爛」
...それは天保十三年の「異國船打拂改正令」にもいふごとく「御憐愍」であつたし...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...侯爵夫人閣下寛容と憐愍(れんびん)との徳は社会をいっそう密接に結び合わせしむるものに御座候(そうろう)...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...何ら憤激の情も憐愍(れんびん)の念もなしに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それが敬太郎には軽蔑(けいべつ)の意味にも憐愍(れんみん)の意味にも取れるので...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...愛情よりも寧ろ多くの憐愍(れんびん)を示す...
新渡戸稲造 「武士道の山」
...これは一目見て、憐愍よりもまず、身の毛のよだつ姿であつた...
原民喜 「夏の花」
...それは相手を憐愍するから起る忍耐ではなく...
松永延造 「職工と微笑」
...嬰児の泣声は彼らの憐愍の情をかき立てるであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...人民に対する憐愍の情が一杯に表示された布告が全国に発表される...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...憐愍(れんびん)を乞うた...
吉川英治 「三国志」
...ご憐愍(れんびん)をもって...
吉川英治 「新・水滸伝」
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