...ほのかにして温かなるもの...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...先ず第一に温かいことが挙げられます...
石川欣一 「山を思う」
...自分の呼氣(いき)が温かな靄の樣に顏を撫でる...
石川啄木 「菊池君」
...朝湯の人々、すなはち、有閑階級の有閑老人もおもしろい、寒い温かい、あゝあゝあゝの欠伸...
種田山頭火 「行乞記」
...埋め火のほかほかした温かみ...
豊島与志雄 「孤独者の愛」
...温かい話が毒になるというわけではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...ある部分は妙に温かで...
堀辰雄 「繪はがき」
...二三日前の或る温かなぽかぽかするやうな午後...
堀辰雄 「春淺き日に」
...それは温かく美しい赤瓦なのです...
柳宗悦 「民藝四十年」
...お互いの躯の温かみで寝るんだそうね...
山本周五郎 「青べか物語」
...人情の温かみにめぐまれる日はないものと...
吉川英治 「江戸三国志」
...温かい部屋に安座している老公の白髯にまで反射していた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...白いキモと春菊の真っ青なのが焜炉の火のうえでコトコトと音立てている冬の夜ほど温かに囲まれたいという気のするものは他にない...
吉川英治 「河豚」
...……はてな? ……この温かい火の色を見て訪ねて来ないわけがないが」「それは...
吉川英治 「宮本武蔵」
...他人の中とは思われない温か味なのだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...寒い夜に温かい物でも抱(いだ)くように...
吉川英治 「宮本武蔵」
...毛皮で温かく足をくるんだまま...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...其處に自分の心の迷ひ出でて居る寂しさ温かさを覺えずにはゐられないのだ...
若山牧水 「樹木とその葉」
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