...漂泊の憂き目を見たのであろうか...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...こんな憂き目を見ると云うのは如何なる罪の報いかしら...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...此のやうな憂き目は見なかつたであらうものをと...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...大路をわたされたり様々の憂き目を見たが...
中里介山 「法然行伝」
...ソレコソ如何(いか)なる憂き目に逢(あっ)て居るか知れない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...遂に放校の憂き目に遇ひしが...
牧野信一 「鬼の門」
...信者の遭遇したそのままの憂き目を見なければならぬともしれたものではないのだから...
横光利一 「馬車」
...早坂から冷淡な憂き目にあい...
横光利一 「旅愁」
...さんざんな憂き目に遭ったが...
吉川英治 「三国志」
...全滅の憂き目に会わせてくれねばと……死を賭して...
吉川英治 「三国志」
...事ごとに憂き目にばかり遭わせてきた...
吉川英治 「三国志」
...いわゆるほうほうの態(てい)で追い返されるの憂き目をあえて見てしまった...
吉川英治 「三国志」
...全滅の憂き目にあうやも測り難い...
吉川英治 「三国志」
...六波羅へ曳かれる憂き目をみるにきまっている...
吉川英治 「私本太平記」
...憂き目を見さらせ」という意趣返しだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...――火はおれが放(つ)けたんだが、今夜の憂き目は、てめえの自業自得というものだ」「ムムッ……悪魔め」「悪魔とは、てめえのことじゃねえか」「残念だ」年景は、部下を呼んだ、召使の名をさけんだ...
吉川英治 「親鸞」
...難船の憂き目にも会ったりする...
吉川英治 「随筆 新平家」
...記憶喪失の憂き目にあった者を苛む特徴的な妄想があったのだろうか? おそらくは...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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