...また廃仏毀釈の憂き目に逢って...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...遠国へ流されて俊寛の憂き目を見給うか...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...此のやうな憂き目は見なかつたであらうものをと...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...失望の憂き目を見るだけだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...舎利弗の呪願を羨み習うたばかりに重ね重ねの憂き目を見たと語り...
南方熊楠 「十二支考」
...母家全焼と同時にあわれ不朽の名作も世に出でずして焼失の憂き目...
山本笑月 「明治世相百話」
...信者の遭遇したそのままの憂き目を見なければならぬともしれたものではないのだから...
横光利一 「馬車」
...難なく取りかこまれて五百の兵と共に敵地で全滅の憂き目に会ってしまった...
吉川英治 「三国志」
...憂き目を見るにきまっている)と...
吉川英治 「三国志」
...去就(きょしゅう)に迷って殲滅の憂き目に会う者や...
吉川英治 「三国志」
...どんな憂き目をみたかしれぬ...
吉川英治 「三国志」
...道誉のいうがまま、かような使者となって、のめのめ来たか」「嫌(いや)と否めば、義父(おや)の花夜叉も、憂き目にあい、一座の者も、近江の御領下から追われましょう...
吉川英治 「私本太平記」
...惨(さん)たる憂き目をなめながら...
吉川英治 「私本太平記」
...こういう憂き目を見すること...
吉川英治 「新書太閤記」
...難船の憂き目にも会ったりする...
吉川英治 「随筆 新平家」
...憂き目を見ているのが分らぬか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...記憶喪失の憂き目にあった者を苛む特徴的な妄想があったのだろうか? おそらくは...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
...果然ドーブレクは古塔の一室に惨い拷問の憂き目を見ていた...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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