...君にいかなる憂き目をか見せんとする...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...大路をわたされたり様々の憂き目を見たが...
中里介山 「法然行伝」
...舎利弗の呪願を羨み習うたばかりに重ね重ねの憂き目を見たと語り...
南方熊楠 「十二支考」
...「どんな事があっても貴方が達者でいらっしゃらなければ……第一に憂き目を見るのはお君ですからね...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...憂き目を見るにきまっている)と...
吉川英治 「三国志」
...惨たる憂き目にただよったり――一律の秩序あるごとくまた...
吉川英治 「三国志」
...去就(きょしゅう)に迷って殲滅の憂き目に会う者や...
吉川英治 「三国志」
...この憂き目を見たに過ぎない」と...
吉川英治 「三国志」
...殲滅的な憂き目に遭う...
吉川英治 「三国志」
...今日のような憂き目には立つまいに」と...
吉川英治 「三国志」
...少しは他人の情や憂き目にもお会いになってみなければ……と...
吉川英治 「私本太平記」
...六波羅へ曳かれる憂き目をみるにきまっている...
吉川英治 「私本太平記」
...こんな憂き目にあわせた責任者は誰か...
吉川英治 「私本太平記」
...――それを思うと、われらとて、いつどんなお咎(とが)めの下に、憂き目をみるか、考えると、氷の上にいる心地がする」そう一言いっては、眼のすみから又四郎の顔色を見、また一言いっては、相手の反応を打診(だしん)していた...
吉川英治 「新書太閤記」
...――火はおれが放(つ)けたんだが、今夜の憂き目は、てめえの自業自得というものだ」「ムムッ……悪魔め」「悪魔とは、てめえのことじゃねえか」「残念だ」年景は、部下を呼んだ、召使の名をさけんだ...
吉川英治 「親鸞」
...落人(おちゅうど)の憂き目にあう惧(おそ)れは多分にある...
吉川英治 「宮本武蔵」
...憂き目の底におろうとも...
吉川英治 「宮本武蔵」
...記憶喪失の憂き目にあった者を苛む特徴的な妄想があったのだろうか? おそらくは...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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