...何(いず)れもあまり感心するものはない...
芥川龍之介 「東京に生れて」
...その抑揚の味のよさを聞いて感心するばかりでなく...
上村松園 「無題抄」
...俺と同じように馬に感心するか...
高見順 「いやな感じ」
...と佐野君は感心する...
太宰治 「令嬢アユ」
...そんなに感心する程のことないねんわ」「そら...
谷崎潤一郎 「細雪」
...隣席の客がなるほどと感心するので...
中里介山 「大菩薩峠」
...感心するならば、こうして、素裸(すはだか)で、肉体をたっぷり漬っているのだから、まず誰もがするように、「いい体格ですねえ」とか、「たいしたかっぷくですねえ」とか、まず、感歎の声を放つのが例であるべきのに、この矍鑠たるお婆さんは、肉体のことなんぞはてんから問題にしないで、いちずに「いい人相」ということに感歎これを久しうして、それでも足りないで、「お前さんのような、いい人相を、今まで見たことがありません」と、最大級に附け加えたことです...
中里介山 「大菩薩峠」
...ウハキはハミガキウハバミはウロコ太陽が落ちて太陽の世界が始つたテツポーは戸袋ヒヨータンはキンチヤク太陽が上つて夜の世界が始つたオハグロは妖怪下痢はトブクロレイメイと日暮が直径を描いてダダの世界が始つた(それを釈迦が眺めてそれをキリストが感心する)...
中原中也 「ダダ音楽の歌詞」
...ははあと感心するのとは...
夏目漱石 「創作家の態度」
...感心をしていたところでございます」「別に感心するほどの事ではないではないか」成瀬九十郎は自若(じじゃく)としておりますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ヘエ――」「何を感心するんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...うまい考へだね」八五郎は感心するのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...現象にひきずり廻されない確固たる立場にとくべつ感心するものです...
原民喜 「ある手紙」
...みんながおれの断食に感心することを望んでいたんだ」と...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「断食芸人」
...こゝの商売上手には感心する...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...お料理方(りょうりかた)も違うのでしょうが鮎の味(あじわい)が格別ですな」と頻(しきり)に感心する様子...
村井弦斎 「食道楽」
...彼らの抵抗に感心するよりも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...感心する...
吉川英治 「折々の記」
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