...ものの哀れを感じ易いからな...
芥川龍之介 「好色」
...感じ易い木の葉はもうそろそろ散りかかって...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...持つて生れた季節に感じ易い性分は...
薄田泣菫 「独楽園」
...感じ易いものの姿で蒼くたゆたうてゐるさまが...
太宰治 「右大臣実朝」
...しずかで感じ易い少年でしたから...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...感じ易い魂――それが彼女を随分困らせもしたのだが――をも持つてゐた...
中原中也 「デボルド―※[#濁点付き片仮名ワ、1-7-82]ルモオル」
...平次の感じ易い心持を暗くしたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次の感じ易い心持を暗くしたのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...感じ易い深井少年の胸を掻きむしります...
野村胡堂 「焔の中に歌う」
...羞恥心ではなく、或る内氣な、純良な、感じ易い、一言で言へば「いぢらしき心根」だ...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...それが老婆の最も感じ易い神経を刺戟して...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...」私は感じ易い彼の虚榮心を甘やかしたくはなかつたけれど...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...優(やさ)しい感じ易い人だと...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...まあどつちかと云へば感じ易い方ぢやなくて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...私の感じ易い心を惹いた...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...もし物に感じ易い霊のある人がゐて...
アルベエル・サマン Albert Samain 森林太郎訳 「クサンチス」
...おっとりしているが感じ易い気性とみえ...
山本周五郎 「契りきぬ」
...感じ易い時代でもありますので...
吉川英治 「折々の記」
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