...思わず武者ぶるいをした...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...思わず身がまえました...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...思わず気をつけのようになって玄関(げんかん)に出ていった...
壺井栄 「二十四の瞳」
...両袖(りょうそで)で思わず胸をだくほどのひやっこさである...
壺井栄 「二十四の瞳」
...実際政党人として一人をもって全藩閥を敵に廻して戦える度胸を備えた大物であったと思わずにはいられない...
中里介山 「生前身後の事」
...「御前のように楽(たのしみ)の多いものは危ないよ」藤尾は思わず黒髪に波を打たした...
夏目漱石 「虞美人草」
...又猿の毛じゃありませんか」梯子を掛けてそれを見窮(みきわ)めた八五郎は思わず大きい声を出しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...とクルウ大尉は思わずにはいられませんでした...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...思わず甲板に坐ってしまった...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...思わず「バカヤロウ」と云うわよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...親しくなりたいなどとは思わず...
三好十郎 「肌の匂い」
...王子は思わず大きな声をだして...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「灰かぶり」
...思わずカッとなりかけたもんだ……が...
夢野久作 「爆弾太平記」
...勅問のかたじけなさに思わず落涙を催した次第でありまする...
吉川英治 「三国志」
...ありがたいお人もあるものと思わず涙(なみだ)がこぼれてしようがありません」「なにをいいなさる...
吉川英治 「神州天馬侠」
...思わず昂(あ)げて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...ある夜は、木枕をならべ、薄い褥(しとね)を臥(ふ)しかつぐ五更(こう)に、思わず、指と指のふれあって、胸をわかすこともあろう...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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