...また諸君の質問にも応じたいと思います...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...死人(しにん)の胸のようなドームの壁体(へきたい)がユラユラと振動してウワンウワンウワンと奇怪な唸り音がそれに応じたようであった...
海野十三 「空中墳墓」
...折角今夜この招待に応じたホーテンスの気持をここで悪化させないかを虞(おそ)れたのである...
海野十三 「地球発狂事件」
...如何に落ちつきはらって試験に応じたか...
江戸川乱歩 「心理試験」
...お婆さん」すると赭(しゃ)がれた女の声がそれに応じた...
田中貢太郎 「鬼火を追う武士」
...又壮い木客の声がそれに応じた...
田中貢太郎 「死んでいた狒狒」
...祝儀(しゅうぎ)を多くやったり写真を撮ってやったりしてつき纏(まと)うていた女が応じたので...
田中貢太郎 「文妖伝」
...自分は彼がその招待に応じたか...
夏目漱石 「行人」
...ささやくような日本語で応じた...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...もったいない、そうつぶやく声に、ほんとにさ、と、別の声が応じた...
本庄陸男 「石狩川」
...)彼は充分其場に応じた愉快を考へる事が出来た...
牧野信一 「白明」
...襄は喜んで之に応じたり...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...もし織田勢が攻め入って来たらその時はまたそれに応じた策をとればよい」などという依然たる旧態(きゅうたい)の保守一点張りな老臣組もあったが...
吉川英治 「黒田如水」
...不参(ふさん)も生じますので」「なるほど」「召(め)しに応じたくも...
吉川英治 「私本太平記」
...――如何にや、各」高らかにいうと、「なんとて!」異口同音に、将兵は応じた...
吉川英治 「新書太閤記」
...欣(よろこ)んでお召抱えに応じたと聞えては...
吉川英治 「宮本武蔵」
...唯々諾々(いいだくだく)と応じたのだから――...
蘭郁二郎 「鉄路」
...三方の建物から騎兵と歩兵の集団が群集の中に突入してそれに応じた...
和辻哲郎 「鎖国」
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