...自分でも心附かずに其抑揚を真似る様になつた...
石川啄木 「二筋の血」
...あの奇病の流行した地区の幾何学的(きかがくてき)中心附近に必ず住んでいるに違いありません...
海野十三 「蠅」
...此事に心附かぬ学者の甚だ多いことである...
丘浅次郎 「固形の論理」
...それが模型であることには心附かず...
丘浅次郎 「固形の論理」
...家を建てると云ふ様な、日常生活の範囲内の問題であると、間違ひが直に知れるが、経験で誤りを正す便宜の無い方面の問題であると、固形の論理に捕はれた学者等は、之と全く同様な誤りに陥りながら、少しも心附かず、論理の導く所には決して誤り無しと飽くまでも信じて、臆面なく誤つた学説を唱へる...
丘浅次郎 「固形の論理」
...而も強ひられて居ることを心附かずに居る如き心の状態である...
丘浅次郎 「理科教育の根底」
...「物を訊いて心附(こゝろづけ)を出さないつて法があるかい...
薄田泣菫 「茶話」
...」酒を飲んだり泊ったりして手数をかけたための心附けとしては...
豊島与志雄 「死因の疑問」
...お心附きは御座いませんか」虚無僧が手形と言つて置いて行つた紙片を見せました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その跡を眺(なが)めて文三は呆(あき)れた顔……「この期(ご)を外(はず)しては……」と心附いて起ち上りてはみたが...
二葉亭四迷 「浮雲」
...それにもまた自分は心附いていまい...
二葉亭四迷 「浮雲」
...ふと紙下に墨影あるに心附いた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...藝の上に種々心附きました事がございます...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...榛軒は毫も心附かずにゐたのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...只心附かなかつたと云ふ...
森鴎外 「栗山大膳」
...6295神達の心附かぬ間に...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...書物の誤で自分の心附いた限は...
森鴎外 「訳本ファウストについて」
...そこで私と佐佐木さんとの心附いた限が正誤表に上ったり...
森鴎外 「訳本ファウストについて」
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