...自分でも心附かずに其抑揚を真似る様になつた...
石川啄木 「二筋の血」
...……ふと心附いて...
泉鏡花 「薄紅梅」
...婦(をんな)も心附(こゝろづ)いたらしく...
泉鏡太郎 「艶書」
...あの奇病の流行した地区の幾何学的(きかがくてき)中心附近に必ず住んでいるに違いありません...
海野十三 「蠅」
...却(かえ)って市内の何処(どこ)かに人の心附かない...
谷崎潤一郎 「秘密」
...息する力が弱まったとは心附かず...
外村繁 「夢幻泡影」
...運転手に心附けも与えず...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...お心附きは御座いませんか」虚無僧が手形と言つて置いて行つた紙片を見せました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...美人と境遇と声音(こわね)――これもこの後心附けなければいけないと思った...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...おまけに役人に心附までしたのですよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...心変(こころがわり)のした者に……」ハッと心附(こころづい)て...
二葉亭四迷 「浮雲」
...今ここで身を退(ひ)けば眉(まゆ)を伸べて喜ぶ者がそこらに沢山あることに心附かんでも無いから...
二葉亭四迷 「浮雲」
...併し心附けで済む間はまだ我慢のしようもあるが遂に彼等は最後のものまで要求するのである...
細井和喜蔵 「女給」
...ふと心附くと、丁度末造の家が溝(どぶ)の向うにある...
森鴎外 「雁」
...只(たゞ)利章等が最初に心附いたのは...
森鴎外 「栗山大膳」
...これは不義だと心附いた事も...
森鴎外 「栗山大膳」
...6295神達の心附かぬ間に...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...勿論心附けは辞退せずに受けた...
クスミン Mikhail Alekseevich Kuzmin 森林太郎訳 「フロルスと賊と」
便利!手書き漢字入力検索