...僕はあなたを見る時はいつでもそう思って不思議な心持ちになってしまいます...
有島武郎 「或る女」
...どういう心持ちかただだまってうつむいたままわき目も振らずに歩いてる...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...「しようがないから」「どうすることもできないから」「よんどころないからあきらめている」というような心持ちで...
伊藤左千夫 「老獣医」
...僕の心持ちは解らないというんだ...
林不忘 「安重根」
...そうして生活もやや安定して来たころのある年の正月元旦(がんたん)の朝清らかな心持ちで起床した瞬間からなんとなく腹の立つような事がいろいろ目についた...
寺田寅彦 「自由画稿」
...一道の日光がさし込んだような心持ちもあった事を自白しなければならない...
寺田寅彦 「蓄音機」
...それに小さな青桐が五六本あしらつてあるのが心持ちがよい...
長塚節 「我が庭」
...虚空(こくう)遥(はるか)に際限もなく立て罩(こ)めてるような心持ちであった...
夏目漱石 「坑夫」
...随分物騒な心持ちだった...
夏目漱石 「坑夫」
...けれども総体に「あの野郎」という心持ちのほうが勝っていた...
夏目漱石 「手紙」
...我輩も少々嬉(うれ)しいような心持ちがした...
夏目漱石 「倫敦消息」
...心持ちを知らすの意である...
新渡戸稲造 「自警録」
...その奔放な心持ちは...
長谷川時雨 「明治大正美女追憶」
...いよいよ今松は泣くに泣かれない心持ちになった...
正岡容 「寄席」
...「大きいものがいい」まだムシャクシャがおさまらない心持ちで気難しそうに首を振ると東京の鮨屋にありそうな部厚な湯呑を...
正岡容 「寄席」
...さっききょうこそという心持ちのしたのは...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...その時女の心持ちは...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...どんなにかいい心持ちだろう...
夢野久作 「鉄鎚」
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