...心持ち顔を明るくしながら言ったことです...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...この男の心持ちを想像しようとしてみたができなかった...
寺田寅彦 「柿の種」
...いつなおるかわからない頑固な胃病に苦しんでいる彼の心持ちは...
寺田寅彦 「球根」
...「おそくとも確実に」というあらゆる「真」の探究者に最も必要な心持ちをすべての人からだんだんに消散させようとするような傾向のあるのはいかんともしがたい...
寺田寅彦 「一つの思考実験」
...自分の専門に関係した科学の書籍をあさって歩く時の心持ちは一種特別なものである...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...生気のある人間社会に住んでいるような心持ちがした...
夏目漱石 「永日小品」
...夢に隣りの臼の音に誘われるような心持ちである...
夏目漱石 「草枕」
...人殺しをしたあとの心持ちを痛切に味わってみたいというような芸術家が出て来たとするならば――まだあんまり出ないようですが――どうでしょう...
夏目漱石 「創作家の態度」
...八十八 初めてこの人々が外界の空気に接した時の心持ちは夢と現(うつつ)との境に在る様であった...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...妙な心持ちで厩舎に帰って行った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...溺(おぼ)れる者と同じ心持ちから...
牧逸馬 「チャアリイは何処にいる」
...もう私たちはすっかり川の心持ちになれたつもりで...
宮沢賢治 「イギリス海岸」
...身にしむような夕方時のしめっぽい気持ちをよく察して訪(たず)ねの文(ふみ)を送った心持ちを薫は感謝せずにはおられなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...心持ちの好(い)い...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...心持ちは割合に落ち着いている...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...心持ちくびをかしげ...
蘭郁二郎 「宇宙爆撃」
...バアルはその夜徹夜して書きたいような心持ちになったが...
和辻哲郎 「エレオノラ・デュウゼ」
...とつぶやく心持ちにはなることもあるが...
和辻哲郎 「転向」
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