...年若く身は痩(や)せて心のままに風と来り風と去る漂遊の児であれば...
石川啄木 「初めて見たる小樽」
...如意自在(にょいじざい)心のまま...
泉鏡花 「海神別荘」
...それゆえにただわれわれの心のままを表白してごらんなさい...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...どうだつていい無關心のままに...
高村光太郎 「美の影響力」
...心のまま操る一種の力が具っていたのだ!とはいえ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...やむにやまれぬ心のままにこう叫んだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...心のままにならずと...
直木三十五 「南国太平記」
...義観の心のままに...
直木三十五 「南国太平記」
...心のままにうたへる心こそこれがすべてでございます!空のもと林の中に...
中原中也 「夏は青い空に……」
...人生を心のままに享楽した後...
萩原朔太郎 「老年と人生」
...お前の心のままにしろというから...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...心のままに自家の経綸(けいりん)を施して...
穂積陳重 「法窓夜話」
...わが驕慢の心のままに...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...今ではもう私の心のままになりません...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...腕白時代の兄弟(ふたり)の気心のままで行きたいものだ」「ほんとですか」直義は...
吉川英治 「私本太平記」
...――霧を吸って、机に頬づえをつき、ぼんやり山でも見て暮そうと思う)と、一族の者に述懐し、(これからは、心のまま、不自由のないところにも楽しみ、また、不自由の中にも楽しむ――という気で独り送りたいから、わしの住居(すまい)へは、誰も訪(おとの)うてくれるな...
吉川英治 「新書太閤記」
...死(し)に様(ざま)もお心のまま選ぶことができましょうが...
吉川英治 「新書太閤記」
...ジルベールを殺そうと、クラリスを殺そうと、俺の心のままだ...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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