...凡てのものと共に生きて而も自ら徹底して生きること――自分は自ら修養することによつて Sowohl-als auch のこの途を進んで行くことが出來ることを信じてゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...第一線決戦主義に徹底して来た...
石原莞爾 「戦争史大観」
...一面の観察は徹底して居る...
伊藤左千夫 「茶の湯の手帳」
...自覚と云ふのがいけなければ先生の内外生活がともに徹底してゐないからだとも云へませう...
伊藤野枝 「S先生に」
...又此の方法に據らざる限り徹底して支那人の道徳生活の奧底を窮めることは出來ないのであるが...
橘樸 「支那を識るの途」
...ニュースの本質が何かはまだ必ずしも世間一般に徹底していないのであるが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...徹底して大衆の意欲を無視することが出来ず...
中井正一 「現代美学の危機と映画理論」
...迷惑が徹底している...
中里介山 「大菩薩峠」
...其聲は低かつたが徹底して自ら人をして傾聽せしめた...
長塚節 「教師」
...映畫的にあすこまで徹底してもらへば「ホテル・イムペリアル」のやうなのも非常に面白い...
南部修太郎 「文藝作品の映畫化」
...客観性の一方にのみ徹底して...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...私生子という差別が徹底してとりのぞかれたのは...
宮本百合子 「新しいアカデミアを」
...なかなかこう徹底してポンポン綿を入れませんから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...明治の文化は徹底して彼らの敵であった...
柳田国男 「雪国の春」
...この実験を徹底して行こうではないか……と固く約束した事であった...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...トニカク徹底しているんだからねえ機関室の地獄生活は……...
夢野久作 「焦点を合せる」
...同じ肉を落すなら、初めから網や柱を選ぶ方が、徹底している...
横光利一 「旅愁」
...行えば必ず徹底して実を示す...
吉川英治 「三国志」
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