...さては我をこの橋上より身を投ずる者と思いてかくねんごろには言わるるよと心付きて恥(はず)かしく...
饗庭篁村 「良夜」
...しかるに彼の信者にしてその事業の速成を願い塔の頂上より身を投ずる愚と不敬とを学ぶものあるは実に歎ずべきにあらずや...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...かつ容赦のない闘いに身を投ずるのだ...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...身を投ずる能はず...
大町桂月 「阿武隈川水源の仙境」
...どんな傑作でもよろこんで火中にわが身を投ずる...
太宰治 「断崖の錯覚」
...日夜都会に向つて身を投ずるのを躊躇(ちうちよ)しないのであつた...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...一のリズムに身を投ずることである...
豊島与志雄 「幻覚記」
...負けたほうはそのままライン河に身を投ずるはずだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...もし文芸界に身を投ずるとしたならば...
豊島与志雄 「愉快な話」
...彼はあたかも深淵(しんえん)に身を投ずるがごとく暗夜のうちにつき進んだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...自ら滅亡の淵(ふち)に身を投ずることを避けた者は一人もなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ジャヴェルの手中に身を投ずることになる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼らはあたかも呑噬(どんぜい)の淵(ふち)に身を投ずるがごとくにパリーへ行く...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その悲壮な事柄のうちに身を投ずる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...逃走者がセーヌ川に身を投ずるか川岸通りによじ上るかすれば...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一たん勝利を得たのちに更に危険に身を投ずるというのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...駈け出しの小僧ほどしばしば危険に身を投ずるというのが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...すなわち世間的価値の無意義を観じて永遠の価値の追求に身を投ずることを...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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