...決して徹底したもので有つたとは思へない...
石川啄木 「所謂今度の事」
...あることに徹底したときが革命の時なんです...
石原莞爾 「最終戦争論」
...『浮雲』以後の精神的及び物質的苦悶に富んだ二葉亭の半世の生活からは最少(もすこ)し徹底した近代的悲痛が現れなければならないはずであったが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...対象による分類はより徹底した分類であろうためには方法による分類となる...
戸坂潤 「科学方法論」
...運動の相対性の拡張徹底したものが一般相対性理論であることを云ったが...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...この云わば生理学的唯物論は十九世紀のドイツに這入って最も徹底した形を取った...
戸坂潤 「辞典」
...懷疑論は其自身を疑ふに至らざれば徹底したる懷疑論とは云へぬ...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...隨分徹底したる個人主義...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...世界に単に対応関係をもっているところの徹底した「図式空間」なのである...
中井正一 「美学入門」
...こんな一文や二文のおもちや仕事に徹底したんぢやおぬしは満足は出来なからう...
長與善郎 「青銅の基督」
...まことに徹底した貧しさでした...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...世にも徹底した美食主義者で...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...真の徹底したる観照本位の芸術が有り得るだろう...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...詩人の徹底した見識よりも...
二葉亭四迷 「平凡」
...その最も徹底したヒューマニズムを述べている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼は徹底した自己中心で...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...稗(ひえ)を常食として焼味噌(やきみそ)と香(こう)のもの以外には口にしないという徹底したものであった...
山本周五郎 「城を守る者」
...いわば一層徹底した持久体制に這入ったものといっていいであろう...
蘭郁二郎 「休刊的終刊」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??