...国民の徹底した自覚により国家は遅くも二十年を目途とし...
石原莞爾 「最終戦争論」
...それが一致団結して訓練第一主義に徹底したのである...
石原莞爾 「戦争史大観」
...しかし未だ真に徹底したとは称し難い...
石原莞爾 「戦争史大観」
...私は兄の徹底したビュルレスクを尊敬し...
太宰治 「兄たち」
...それに西鶴のやうな徹底した判断を有するには...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...トルストイは常に徹底した『迫真』を心がけてゐた...
田山録弥 「小説新論」
...そこに人生究極の帰趣を認めなければならないのだと信ずるほどに徹底した科学者になり得ない不幸な懐疑者である...
寺田寅彦 「相対性原理側面観」
...この徹底した科学者魂を発見するのはいささか皮肉である...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...形式論理学の最も徹底した形態として...
戸坂潤 「辞典」
...懷疑論は其自身を疑ふに至らざれば徹底したる懷疑論とは云へぬ...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...水すましのように一箇所だけ掃(は)いていた男――その徹底した無神経が何か拵(こしら)えもののように思えて来たのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...真の徹底したる主観でなく...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...一度ありたりとて自ら已(すで)に大悟徹底したるが如く思はば...
正岡子規 「俳諧大要」
...言葉と認識との関係に関する徹底した洞察を必要とします...
三木清 「消息一通」
...彼は徹底した自己中心で...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...そこいらの坊さんの声なぞよりもはるかに徹底した……無限の暗黒を含む大地の底を...
夢野久作 「斜坑」
...二人の先祖にソンナ徹底したマゾヒスムスの女がいて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...要するに徹底した解決を発見しがたかろうと思います...
与謝野晶子 「階級闘争の彼方へ」
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