...この微笑した懐疑主義者は実に徹底した厭世主義者である...
芥川龍之介 「続文芸的な、余りに文芸的な」
...西鶴の元禄時代に対する如く徹底したものではなかつた...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...君のやうな徹底した象徴主義者は西歐にも其例を見ることができない...
土田杏村 「風は草木にささやいた」
...わずかにこれだけ読んでも彼がいかにはえ抜きの徹底した自然科学者であるかがわかっておもしろい...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...このセンセーションを単にセンセーションとして徹底したものが...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...極々徹底したる懷疑説より見れば未だ極めて初歩の者である...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...凡てが空なりと叫んで徹底した虚無説を説いたのは...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...改造といふからには應仁の亂のやうに徹底した騷動がなければ問題になりませぬ...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...世界に単に対応関係をもっているところの徹底した「図式空間」なのである...
中井正一 「美学入門」
...それが七両に減りましたが――」「たいそう少ないようだが」「ヘエ――」「お前のお神さんは手伝っていたわけじゃないのか」「お手伝いも致しましたが――」女主人お米の徹底した吝嗇(りんしょく)振りはさすがに和助の口から言い兼ねた様子です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...真の超人的なる芸術至上主義――即ち純一に徹底したる「芸術のための芸術」――についてのみ思惟(しい)されるのだ...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...純粹なる嚴密の意味における神祕主義はこの傾向の徹底したるものに外ならぬが...
波多野精一 「時と永遠」
...徹底した菜食論者である...
前田多門 「「人間宣言」のうちそと」
...――半助は徹底した菜食主義で...
山本周五郎 「季節のない街」
...徹底した倹約ぶりを遠慮なく実行してみせた...
山本周五郎 「季節のない街」
...そうして日本の能楽はこの両者を打って一丸として渾然徹底したものでなければならぬ...
夢野久作 「能とは何か」
...親の贔屓(ひいき)目という本能が邪魔をして徹底した教育鍛練が行われ難い...
夢野久作 「能とは何か」
...彼は徹底した官僚頭脳と陰険な性情の持ち主でした...
吉川英治 「随筆 新平家」
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