...まことに支那人の形式主義も徹底したものと称すべし...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...徹底した運命論者ですよ...
有島武郎 「或る女」
...必ず終極の根本原理に遡ってはじめて徹底したる法理の概念が得らるる次第であるから...
井上哲次郎 「明治哲学界の回顧」
...そして世間蔑視に徹底した人間は...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...そしてそれが最も徹底した純粋な場合がとりも直さず新聞の編集なのである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...歴史認識上の乃至は倫理観念上の徹底した合理主義の提唱がこの二人の啓蒙期人物に共通する処だろう...
戸坂潤 「思想としての文学」
...徹底したる懷疑論者は...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...それがこれまで徹底した利潤手段性であることである...
中井正一 「現代美学の危機と映画理論」
...大悟徹底した高僧と似通ったものを有(も)っていた...
中島敦 「光と風と夢」
...こんな一文や二文のおもちや仕事に徹底したんぢやおぬしは満足は出来なからう...
長與善郎 「青銅の基督」
...真の徹底したるレアリズムは...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...その実はなかなかそんなに平民主義の徹底したものではなく...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...たしかに徹底したものであった...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...一度ありたりとて自ら已(すで)に大悟徹底したるが如く思はば...
正岡子規 「俳諧大要」
...而も両者が人間として真の理解と徹底した性愛の上に...
室生犀星 「愛の詩集」
...その隠逸ぶりは徹底したものであつて...
吉井勇 「青春回顧」
...彼のほうが遥かに徹底した理性家であったといってさしつかえない...
吉川英治 「新書太閤記」
...そうした徹底したド根性のすわっている大阪という都市にあってですね...
吉川英治 「親鸞聖人について」
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