...これは凡(およ)そ百年ののちに役立つ見込みのものなりしが...
海野十三 「地球要塞」
...大いに役立つことがあるだろうという...
大下宇陀児 「擬似新年」
...やはりそれにも役立つかと思います...
太宰治 「惜別」
...私のいわゆる全機的世界の諸断面の具象性を決定するに必要な座標としての時の指定と同時にまた空間の標示として役立つものがこのいわゆる季題であると思われる...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...人間の物質生活の目的に役立つような合目的性も実用性も有っていない...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...処が理論家乃至哲学者はこの委任に役立つにはあまりに不用意であったか...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...原子爆弾を作ることだけに役立つものならば...
中谷宇吉郎 「自然の恵み」
...これらの細塵や塩の微粒子が凝縮の核としては一番役立つものであるが...
中谷宇吉郎 「雪」
...静めるために役立つであろう...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...墓の中に自分がいてもお前たちに役立つことができたら私はどんなにか幸福だろう!そうなるはずならば――悦んで私は死に向かって行こう...
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven、ロマン・ロラン Romain Rolland 片山敏彦訳 「ベートーヴェンの生涯」
...今度の選挙運動に役立つのさ」その時...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...これは前者よりも後者の目的により多く役立つものと考えるべき理由がある...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...また役立つことも多かった...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...その処世上に役立つ部分から...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...火を長く保たせるのに役立つといいます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...男として役立つかどうかためしてみよう...
山本周五郎 「青べか物語」
...現に主人の発明方法を暗室の中で隠(かく)そうと努力している私と盗もうと努力している屋敷とを比較してみると屋敷の行為の方がそれだけ社会にとっては役立つことをしている結果になっていく...
横光利一 「機械」
...なべて人に役立つものは亡びない...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索