...一八 一部歴史、皆傳二形迹一、而情實或不レ傳...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...そういう形迹(けいせき)が少しもないことをも考えねばなるまい...
津田左右吉 「日本上代史の研究に関する二、三の傾向について」
...そういう生活を経過した形迹のない日本民族には...
津田左右吉 「日本上代史の研究に関する二、三の傾向について」
...そのころ甥の捲(ま)き込まれていた不良少年の仲間の飲食いのために浪費されるらしい形迹(けいせき)が...
徳田秋声 「黴」
...其形迹歴然として観る可し是れ豈憲政党に中心なく...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...之は當時の漢の制度を考へても外國に遣る印として最も重んじた形迹もわかり...
内藤湖南 「聖徳太子」
...形迹が顯はれない上に...
内藤湖南 「聖徳太子」
...少なくともその形迹(けいせき)だけは芭蕉以後の正風争いと同価値に終るようになりはせぬかと思われます...
夏目漱石 「創作家の態度」
...お延は自分がかりそめにも津田を疑っているという形迹(けいせき)をお秀に示したくなかった...
夏目漱石 「明暗」
...これは何か発音の区別によるものであろうというようなことを考えておったような形迹もありますけれども...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...よし多少文三に心を動かした如き形迹(けいせき)が有(あれ)ばとて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...古エジプトではアウと呼んだ形迹(けいせき)あり(ハウトンの『古博物学概覧』三〇頁)...
南方熊楠 「十二支考」
...己卯には斎の神辺に往つた形迹が絶無だからである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...門田(もんでん)朴斎等と往来した形迹がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...瑞英は二世瑞仙と善くなかつた形迹があるが...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...形迹(けいせき)から見れば...
森鴎外 「渋江抽斎」
...就中(なかんづく)初子は亀千代の屋敷に往来した形迹(けいせき)があるが...
森鴎外 「椙原品」
...動(やゝ)もすれば因循の形迹(けいせき)が見(あらは)れ...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
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