...旗野(はたの)は...
泉鏡太郎 「艶書」
...ブラジルの旗ですね...
海野十三 「電気鳩」
...義經の旗を立てたりと稱する旗立櫻など...
大町桂月 「白河の關」
...きつと刺繍した日の丸の旗をくれるにちがひない...
太宰治 「逆行」
...維新後零落した旗本の家庭...
永井荷風 「虫干」
...日頃目を掛けている安祥(あんしょう)旗本中でも家柄の赤井左門を使者に立てて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その大旗本の奧方から預かつた髮飾の道具といふのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...旗のへんぽんたるものを感じさせる...
萩原朔太郎 「ラムネ・他四編」
...日本の国旗をあげましたが...
三浦環 「お蝶夫人」
...窓の外の亜米利加大使館の星条旗のひらめくのを見上げたときにも...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...旗さしものをうちふらせて軍勢ありとみせ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...旗本たちが呼びたてていた...
吉川英治 「上杉謙信」
...旗のぼりを翻(ひるがえ)して遊弋(ゆうよく)している七百余艘の兵船は...
吉川英治 「黒田如水」
...数十旒(りゅう)の営旗は...
吉川英治 「三国志」
...――孟獲、旗ノ下に、捲毛(ケンモウ)赤兎(セキト)ノ馬ヲオドラセ、頭(カシラ)ニ羽毛(ウモウ)宝玉冠(ホウギョッカン)ヲ載キ、身に瓔珞(ヨウラク)紅錦(コウキン)ノ袍ヲ着、腰ニ碾玉(テンギョク)ノ獅子帯ヲ掛ケ、脚ニ鷹嘴(ヨウシ)抹緑(マツリョク)ノ靴ヲ穿(ウガ)ツ...
吉川英治 「三国志」
...敵の数千ともみえる部隊が、逃げおくれを装ってふみとどまり、正成たちと、その菊水の旗をみると、「いまからは御麾下(ごきか)へ」と、旗の下に、降を乞うのやら、あるいは、「宮方へのおとりなしを」と、部下の簿(ぼ)を呈して来る者やらで、そこは諸国の武者の色で、さながら武者市の観(かん)を呈し、正季らも、それらの降人を受け容れる忙しさに手いッぱいで、遠く潰乱しつづけてゆく敵へ、俄に追い迫って行くひまもないほどだった...
吉川英治 「私本太平記」
...御旗(みはた)楯無(たてなし)の所有慾(しょゆうよく)にそそられたものでもない...
吉川英治 「神州天馬侠」
...風ハ滞(トドコオ)ル柳陰(リュウイン)太平ノ酒旗(シュキ)酒ハホドク佳人ノムネノ縺(モツ)レ杏花(キョウカ)アマクシテ志(ココロザシ)イマダシシバラク高歌(コウカ)シテ酔郷ニ入ラムなどとある対句(ついく)が読まれる...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索