...張合いがあるわけである...
海野十三 「特許多腕人間方式」
...どんなに張合いがあって面白いか...
徳田秋声 「新世帯」
...高部もいささか張合いが抜けて業(ごう)が煮え...
中里介山 「大菩薩峠」
...張合い抜けがしたような思いで...
中里介山 「大菩薩峠」
...いっそう張合いが抜けて...
中里介山 「大菩薩峠」
...お絹も張合い抜けがして...
中里介山 「大菩薩峠」
...頑張(がんば)るだけ頑張って行く張合いというものがあるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...兵馬は、どうも、こんな暗示が胸いっぱいになって、竜之助ははや完全にこの世の人ではない、今後存在するとすれば、それは亡骸であり、亡霊である、これから自分の魂がそれを追いかけて歩くだけのものだ、力が抜けた、張合いが抜けた、というような気分で、兵馬の心が底知れず滅入(めい)って行くのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...「フム」平次の返事は一向張合いがありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「二人は脇差を持っているかい」「相吉さんが持っていますよ」「見えないようだが」「質にでも入れたんでしょう」それでは疑う張合いもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...精一杯暴れてくれると縛る張合いもあるのですが――...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その怒れる声の張合いもなく...
吉川英治 「江戸三国志」
...兵たちの張合いなげな口々のうちに終っていた...
吉川英治 「私本太平記」
...わけてわが妻によろこばれるのが張合いだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...のるかそるかの乾坤(けんこん)一擲(てき)となるだろう」ひとりでに身ぶるいの出るような張合いが...
吉川英治 「新書太閤記」
...つまらない」「何じゃと」「坊主の首を斬るほど張合いのないものはない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...どんなに張合いが持てるか知れないと思うのだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...妙な、張合い抜けが、瞬間ではあったが、吟味所を白(しら)けさせた...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??