...拭くのも張合いのないその抽斗(ひきだし)の底には...
徳田秋声 「黴」
...サッパリ張合いがありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...張合い抜けがしたような思いで...
中里介山 「大菩薩峠」
...茂太郎が存外聞き上手なのに張合いが出て――「そこへ隣の慾タカリ婆がやって来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...二三日張合いもなく生き延びている心持の平次だったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次が手一杯に働く張合いもなかったのでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「あの継母が下手人という証拠があるのかい」平次はいっこう張合いもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...仕事としても張合いがなかったのだが...
柳田国男 「雪国の春」
...実に張合いのない話だが...
夢野久作 「爆弾太平記」
...張合いを失うほどすこぶるぼうとしていることなどある...
吉川英治 「三国志」
...思いつめてきた張合いも抜け...
吉川英治 「三国志」
...兵たちの張合いなげな口々のうちに終っていた...
吉川英治 「私本太平記」
...大きな張合いがなくなってしまうが……」眠りについてから...
吉川英治 「新書太閤記」
...明日への大きな張合いだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...現金を積んで待ちかまえていた札座奉行が張合い抜けを感じる程であった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...それに精進する張合いもないからです...
吉川英治 「親鸞の水脈」
...八年もやっていると武士らしい誇りや張合いはおろか...
吉川英治 「増長天王」
...吠えるほうで張合いのなくなるほど平気で歩きつづけていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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