...引っ込み思案であるとかで...
有島武郎 「卑怯者」
...私等(ら)が附いて行ったら後で引っ込みがつかんことになるさかいに云うねん...
谷崎潤一郎 「細雪」
...いきおい引っ込み思案になり消極的になることは免れられない...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...そのために引っ込み思案になっていたものの...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...だんだん隅(すみ)っこへ引っ込みがちになった...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...いつでも引っ込みがちで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「何が?」「引っ込みがつかねえじゃねえか...
直木三十五 「南国太平記」
...そのたびに彼は吹(ふ)き曝(さら)しの縁から六畳の中へ引っ込みたくなった...
夏目漱石 「門」
...受話器を掛けるとベルが鳴り止み、銃口が引っ込み、脅迫男も消えた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...その晩珍しく内気で引っ込み思案の小糸が清水(きよみず)の舞台から飛び下りた積りで晴れがましくも圓朝とただ二人...
正岡容 「小説 圓朝」
...引っ込み思案になってしまったからである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...二人とも引っ込みがちに内気なふうになるのも道理であるなどと思われた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...君たち自らのうちに引っ込みなさい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...」久慈は窓から引っ込み寝台の上へ仰向きに手枕のまま天井を眺めた...
横光利一 「旅愁」
...一時は非常に引っ込み思案で...
吉川英治 「三国志」
...むしろ引っ込み思案のひとといわれている玄徳が...
吉川英治 「三国志」
...若いのに似あわず引っ込み思案な男である...
吉川英治 「新書太閤記」
...とかく良人(たく)は引っ込み思案(じあん)で...
吉川英治 「死んだ千鳥」
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