...幸いにも教育を受けなかったとすれば...
芥川龍之介 「少年」
...幸いにも天から拒絶されなかったのが何より...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...赤ん坊はどうした」「赤ちゃんは幸いにも生きている...
海野十三 「宇宙尖兵」
...ちょうど幸いにも...
海野十三 「火星兵団」
...そのことについては幸いにもドレゴがケノフスキーと取引関係があったので...
海野十三 「地球発狂事件」
...幸いにもその犬が帰って来たのはいいが...
戸坂潤 「社会時評」
...幸いにも、音楽会がすむと、ハスレルのために催される夜曲(セレナード)へ連れてゆくために、祖父が彼を探しに来てくれた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...が幸いにも、やがて食事の効果が現われてきた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...幸いにもあまり深くない井戸のようなその穴の中におりてゆき...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...幸いにも帰りがけには誰にもあわなかったので...
平林初之輔 「アパートの殺人」
...幸いにも数分の後に...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...幸いにも読者の敬慕する初代の茶人達がその並ならぬ茶道において...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...そのため幸いにも私の船長熱は立ち消えになってしまったのである...
柳田国男 「故郷七十年」
...入社の条件として、最初の三年間は、内地と外地とを旅行させて貰いたいという虫のいい希望を並べたが、幸いにも全部、村山老社長の快諾するところとなった...
柳田国男 「故郷七十年」
...――幸いにも、祖先以来の砦(とりで)の山は、邸内といえるので、藪(やぶ)を伐(き)り林を拓(ひら)いて、家族召使もみな鋤(すき)鍬(くわ)を持ち、自分で耕して自分で喰う――自給自足を辛(から)くも生活として今をしのいでいる有様であった...
吉川英治 「剣の四君子」
...将軍の愛馬赤兎(せきと)と一嚢(ふくろ)の金銀珠玉をお託しください」「それをどうするのか」「幸いにも...
吉川英治 「三国志」
...折から、幸いにも、帝の寵妃(ちょうひ)の父にあたる董承(とうじょう)という老将が、一隊の兵を率いて、帝の御車を慕って来たので、帝は、虎口を脱して、先へ逃げ落ちて行かれた...
吉川英治 「三国志」
...幸いにもあの醜い正面の明かり取りは中門の陰になって見えなかった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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