...別に悪くはないでしょう...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...おだやかにつつましく陋巷(ろうこう)に生きる人生も悪くはないと思うが...
高見順 「いやな感じ」
...松浦潟の一角で泊つた、そして見て歩いた、悪くはないが、何だかうるさい...
種田山頭火 「行乞記」
...家庭服として悪くはないが...
種田山頭火 「行乞記」
...居心地は悪くはないけれど...
田山花袋 「田舎教師」
...僕が悪くはないなどと言いに来たのではありません...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...この限りでは農民にとって悪くはない...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...勝手が悪くはない」忠作にあとをつけられているとは知らぬ若い人...
中里介山 「大菩薩峠」
...意地が悪くはない...
中島敦 「環礁」
...悪くはないのだろうくらいに考えていた...
夏目漱石 「こころ」
...船乗りのお上さんも悪くはない...
林芙美子 「新版 放浪記」
...しかし春の夕方雨風の少しあるのも必ずしも悪くはないとも云へる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...そして、僕の如きは関東の牛鍋が、勿論好きであるが、牛鍋とは又全く別な食いものとして、関西流すき焼も亦、悪くはないと、両方を食い比べているうちにそういう心境に迄至ったのであった...
古川緑波 「牛鍋からすき焼へ」
...入りは悪くはないらしい...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...もとより悪くはない...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...己だって悪くはない...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...だが小光だって悪くはないさ...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...同僚との折合(おりあい)も悪くはないようである...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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