...学校へ出られないほど悪くはないけれど...
伊藤左千夫 「廃める」
...私はそれをいゝ事だとは勿論思はないけれども傲慢な彼等の前に弱々しい涙のみを見せてゐないで強い態度を見せ得る人もあつて悪くはないと思ふ...
伊藤野枝 「貞操に就いての雑感」
...日本も満更悪くはないて...
薄田泣菫 「茶話」
...悪くはないにしても愚かなことと思えた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...「ホイスパリングも悪くはないと存じますわ...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...ここのようなのも悪くはない...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...『ひとつ付き合ってみるのも悪くはないな』彼はまだ四十の声も聞かないのに...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...僕が悪くはないなどと言いに来たのではありません...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...可憐(かれん)な都会の小学児童まで動員してこの木枯しの街頭にボール箱を頸(くび)にかけての義捐金(ぎえんきん)募集も悪くはないであろうが...
寺田寅彦 「新春偶語」
...別に悪くはないわけじゃない? それも先生に贔屓分(ひいきぶん)に点をいただこうとは思わないの...
徳田秋声 「仮装人物」
...これを機会にたまには逢っても悪くはないし...
徳田秋声 「縮図」
...自由の抑圧が統制だとザット考えても悪くはないが...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...お光さんのようなのもけっして悪くはない...
夏目漱石 「三四郎」
...好意的ではないが悪くはない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...入りは悪くはないらしい...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...自分の宿命というものも悪くはないようであると喜んだとはいうものの...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...取るのも悪くはないが...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...何もカソリックそのものの精神は悪くはないよ...
横光利一 「旅愁」
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