...差し上げる手紙を書く料簡(りょうけん)もなく...
伊藤左千夫 「春の潮」
...博士は女王に毒を差し上げるようなことも...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...月々一円五十銭を小遣いに差し上げることに師匠に話しますと...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...この材を差し上げることにしまして...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...こんな長い手紙を差し上げるのも...
太宰治 「風の便り」
...お手紙を差し上げる事にしました...
太宰治 「斜陽」
...君に差し上げる手紙にも...
太宰治 「パンドラの匣」
...茲(こゝ)にもう一つ差し上げる品がござります...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...残らず両手を差し上げると...
中里介山 「大菩薩峠」
...カンテラを高く差し上げる...
夏目漱石 「坑夫」
...身上を半分差し上げることになつてをりました」「?」大きい身上を二人の娘へ半分づつ分けてやるといふことは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...怖ろしい勢ひで両手を高く差し上げると...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...失くした花を差し上げるぜ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...お礼として薫からもそれにまさった絵を集めて差し上げることにした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そう云う珍物が御用とあれば差し上げる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...お客様のお鍋から温いものを取り分けて差し上げる...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...突然にかような奇怪な手紙を差し上げる非礼をお許し下さい...
夢野久作 「少女地獄」
...差し上げるわけには相成りませぬ」奉公のため...
吉川英治 「新書太閤記」
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