...博士は女王に毒を差し上げるようなことも...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...いやな顔をせずお酒を差し上げる事にしていたのでした...
太宰治 「ヴィヨンの妻」
...こんな長い手紙を差し上げるのも...
太宰治 「風の便り」
...狎書(こうしょ)を差し上げる次第です...
太宰治 「虚構の春」
...調査依頼者へは必要の場合ただ写し(コピイ)だけを差し上げることにいたしておりますが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...もしあらゆる国民が唯一の神を拝するものならば、なぜ君たち回教徒はキリスト教徒を永遠の敵と見ているのかね?」「なにを怒ります?」とケルバライは両手を腹に当てて言った、「あんたは坊様、私は回教徒、あんたは食べたいとおっしゃる、私は差し上げる...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...いますがただかりにそう思って差し上げるまでの事であります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...身上を半分差し上げることになつてをりました」「?」大きい身上を二人の娘へ半分づつ分けてやるといふことは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お客様のお望みの寸法だけ差し上げるんですヨ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...尚お望みならお酒も差し上げる...
二葉亭四迷 「嫉妬する夫の手記」
...――いまさらにいかなる駒かなつくべきすさめぬ草とのがれにし身を私は殿には返事を差し上げる代りに...
堀辰雄 「ほととぎす」
...手渡してくれたら今晩五千ポンド小切手を差し上げる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...左手で高く差し上げると...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...よいようにして差し上げるがいい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...できのよろしい子供たちだけを皆お邸(やしき)へ差し上げることにしましょうということでした」その言葉どおりに奇妙な親戚(しんせき)関係と人には見られることであろうが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ただこのお手紙は人づてでなく差し上げるようにと仰せつけられて来たのですから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...何でもないんです……今夜十二時迄僕の云う通りになるのです……御承知なら唯今十円差し上げます……成功すれば百円差し上げるという証文を添えて……どうです……徳市はすっかり酔ってしまった...
夢野久作 「黒白ストーリー」
...差し上げるといい...
吉川英治 「松のや露八」
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