...木村さんにもわたしにも有り余るようなお金がないものだから...
有島武郎 「或る女」
...有り余るほどいっぱいの歓喜と...
ジェイムズ・アレン James Allen 大久保ゆう訳 「朝に想い、夜に省みる」
...有り余るほどな生活力を持つ女である...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...その目的のためには有り余る秋本の財産の少し減るぐらいは...
徳田秋声 「仮装人物」
...御亭主殿を失った精力の有り余る海女(あま)は...
中里介山 「大菩薩峠」
...こっちに有り余る品物との交易が...
中里介山 「大菩薩峠」
...有り余るほどの同情をすべてに持って下さったのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...金の有り余る奴は何でもやるがいいや...
中里介山 「大菩薩峠」
...どのくらい銭の有り余る旅客の贅沢(ぜいたく)ぶりを見せつけられたか知れなかったのですが――この男は銭の有難味を知りながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...その有り余る金力を...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかし日本のように有り余る水をふんだんに棄てている国では...
中谷宇吉郎 「温泉2」
...要するに貴方の小説に有り余る程出てくるのは一種独特のムードでしょう...
「木下杢太郎著『唐草表紙』序」
...有り余る金を費(つか)い減らすような...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...金と時間とが有り余る出雲屋が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...有り余る中(なか)で餓えている...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...硫黄も日本には有り余るほどあるのだが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...かよわき身には、有り余る、幸(さち)も重荷となるものを、思ひやりなき運命よ情(なさけ)の過ぎた運命よ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...彼らは有り余る余暇を種々の知的かつ美学的な活動に注ぎ込んだのだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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