...肥料会社との交渉‥‥そのほか鰊漁(にしんりょう)の始まる前に漁場の持ち主がしておかなければならない事は有り余るほどあるのだ...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...有り余るなやみを胸に抱いて禅師の教えを乞いに参じたところ...
上村松園 「芸術三昧即信仰」
...浜勇にしても色気は有り余る程たつぷり持合せてゐるが...
薄田泣菫 「茶話」
...亜米利加には猶太人の好きな金は有り余る程あるし...
薄田泣菫 「茶話」
...壺のやうに小さな茶室に有り余るほどゆつたりとした余裕(ゆとり)と沈静(おちつき)とを与へ...
薄田泣菫 「独楽園」
...有り余るほどな生活力を持つ女である...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...その目的のためには有り余る秋本の財産の少し減るぐらいは...
徳田秋声 「仮装人物」
...画題は有り余る! 彼はかく感ずる瞬間の自分というものを...
中里介山 「大菩薩峠」
...こっちに有り余る品物との交易が...
中里介山 「大菩薩峠」
...有り余る財産というものに生きているのだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...有り余るほどの同情をすべてに持って下さったのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...即ち日光は有り余るほどある...
中谷宇吉郎 「捨てる文化」
...有り余るアメリカの電力とても...
中谷宇吉郎 「捨てる文化」
...要するに貴方の小説に有り余る程出てくるのは一種独特のムードでしょう...
「木下杢太郎著『唐草表紙』序」
...愛したる二人の間に有り余る情(じょう)を挙(あ)げて...
夏目漱石 「野分」
...金と時間とが有り余る出雲屋が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...待っている宝の有り余る数々は...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...「いや有り余る風流よ」帝は...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索
闇の白クマさん