...並々ならぬ労苦を嘗(な)めた民間探偵宗像博士を犒(ねぎら)う意味の小宴を催した...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...其晩は例の茶ぶ臺を取圍んでの小宴ではあるが三藏も亦お相客として招かれた...
高濱虚子 「俳諧師」
...直ぐ八人が一緒に昇降機に乗って二階の小宴会場に上った...
谷崎潤一郎 「細雪」
...悦子のために自分の子供達も連れて行って小宴会を催してくれたりする...
谷崎潤一郎 「細雪」
...東京で国嶋氏が自分のために小宴を催してくれることになっているので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...一層さかんな小宴会が彼方(あっち)でも此方(こっち)でも初まっている...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...小宴を開いて白雲をねぎらいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...送別の小宴を開いているところへ...
中里介山 「大菩薩峠」
...内輪の小宴ということになって居りますが...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...どこも小宴が張られているが...
火野葦平 「花と龍」
...尺八の加藤渓水の諸家と福原某旗亭において慶祝の小宴を催したが...
正岡容 「寄席行燈」
...東日本では主として仏事の小宴が御茶だが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...男爵の私邸で小宴を開くから来てくれという意味の...
夢野久作 「暗黒公使」
...小宴(しょうえん)を催(もよお)して...
吉川英治 「黒田如水」
...やがて前途を祝う小宴となって...
吉川英治 「三国志」
...夕刻、使いがあって、「いささか、小宴を設けて、将軍の旅愁をおなぐさめいたしたいと、主人王植が申されますが」と、迎えがきたが、関羽は、二夫人のお側を一刻も離れるわけにはゆかないと、断って、士卒とともに、馬に秣糧(まぐさ)を飼っていた...
吉川英治 「三国志」
...むかし曹操もこの人を得て、三日に小宴、五日に大宴を催し、栄誉には寿亭侯の爵(しゃく)を与え、煩悩には十人の美女を贈り、日夜、機嫌をとって、引き留めたものでしたが、ついに曹操の下に留まらず、五関の大将を斬って、玄徳の側へ帰ってしまった例もあるではありませんか」「…………」「失礼ですが、あの曹操にしてすらそうでした...
吉川英治 「三国志」
...内輪の小宴なども行われた...
吉川英治 「私本太平記」
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