...余は山に入るに先だつて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...山に入る服装は極端に「人としての必要品だけ」を標準として行われる...
石川欣一 「山を思う」
...今日山に入ることを拒んでいる...
板倉勝宣 「春の上河内へ」
...高位高官の人が現世のわずらいを離れて山に入るとか...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...斷岩さけて深く山に入る處...
大町桂月 「金華山」
...此時薪(たきゞ)を伐(きる)に易(やす)ければ農人等(のうにんら)おの/\※(そり)を(ひき)て山に入る...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...世を捨てゝ山に入るとも味噌醤油酒の通ひ路なくてかなはじ...
種田山頭火 「行乞記」
...自然の無関心と無関心にして無関心にあらずと見る心との相違を私は山に入る汽車の中で考へた...
田山録弥 「谷合の碧い空」
...まさに東京を去り山に入る決心をして居た時...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...山に入るのがせめても反逆で御座る――強力に存分に...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...『抱朴子』に〈南人山に入るに皆竹管を以て活ける蜈蚣を盛る...
南方熊楠 「十二支考」
...名山に入るには必ずまず斎すること五十日...
南方熊楠 「十二支考」
...慶喜東叡山に入る...
森鴎外 「能久親王年譜」
...山に入る人はよく知っているだろうが...
柳田國男 「地名の研究」
...五 女人の山に入る者多きこと天野信景(のぶかげ)翁の『塩尻(しおじり)』には...
柳田国男 「山の人生」
...「海尊遁(に)げ去りて富士山に入る...
柳田国男 「山の人生」
...実際に殺され尽しまた死に絶えたということは「景行天皇紀」にいわゆる撃てばすなわち草に隠れ追えばすなわち山に入るというごとき状態にある人民には...
柳田国男 「山の人生」
...山に入る前より苦しげな迷いが刻みこまれていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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