...二筋の腱(けん)が...
芥川龍之介 「偸盗」
...雪の上に残されていたスキーの跡は、確かに二筋で、それは一人の人の滑った跡に違いなかった...
大阪圭吉 「寒の夜晴れ」
...末にいたりてわらをまし二筋にわけ折かへし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...額はあくまでもせまく皺が横に二筋はつきりきざまれてゐて...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...それに狭められて二筋にわかれて行く渓流...
田山録弥 「草津から伊香保まで」
...146 VI 433.148 此二筋の水は實際存す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...ちゃんと睨(にら)んでおきましたよ」「甲州入墨というのは?」「手首と臂(ひじ)の間に二筋...
中里介山 「大菩薩峠」
...これに鉄の二筋の輪道を置いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...その河原の中を走る二筋のせせらぎを...
中里介山 「大菩薩峠」
...――路は分れて二筋となる」「左へ切ればここまで十哩(マイル)じゃ」と老人が物知り顔にいう...
夏目漱石 「薤露行」
...髪の毛らしいものが二筋三筋粘り付いております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一筋や二筋のみれんはないでもない...
林芙美子 「多摩川」
......
広海大治 「サガレンの浮浪者」
...紫の煙は鼻の孔からゆるやかに二筋上つた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...というのは生活の上でも二筋はかけられないという真理をつたえているわけね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...二筋の髪・二粒の穀粒(たね)・が同じでないように...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...横縦三十二筋の道路は...
吉川英治 「平の将門」
...他(ほか)の二筋の道と結び合っている...
吉川英治 「宮本武蔵」
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