...二筋の大粒な首飾りと...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...(XIV 321)しか陳ずれば胸中にデーイポボスは二筋に 455思ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...二筋三筋断続した地割れがしていた...
豊島与志雄 「古井戸」
...道路は交番の前で斜に二筋に分れ...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...狭い額(ひたい)には二筋深い皺(しわ)が寄っている...
永井荷風 「雪解」
...一筋縄や二筋縄のアクではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...其遙かな粟が嶽の山腹から二筋の青い煙が立ち騰つて居る...
長塚節 「彌彦山」
...今朝は一帶にぼんやりと霧がかゝつて居るが此二筋の青い煙だけは極めてはつきりとして山よりも近く見える...
長塚節 「彌彦山」
...木立に透(す)かしてよく見ると、折々は二筋、三筋雨の糸が途切れ途切れに映(うつ)る...
夏目漱石 「虞美人草」
...枝の間からすぐ目の下にエイヴォンの支流が二筋になつて流れ...
野上豐一郎 「ウォリクの城」
...二筋(ふたすじ)の手提電灯の光に照らされて...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...「この二筋の矢は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ぐつしより濡らした手拭も一筋や二筋ぢやない...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...二筋(ふたすぢ)についてゐるのは...
水野仙子 「日の光を浴びて」
...町の狭い道路のまん中には鉄道用の枕木が縦に二筋敷かれてあつた...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...開化期の渾沌にある二筋の傾向...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ひと筋縄や二筋縄で測られる“下腹ぶくれ”でないことがわかる...
吉川英治 「新書太閤記」
...道は二筋しかねえ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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