...白い煙(けぶり)が二筋のつそりと這ひ出してゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...その美しい髪を、決意を秘めた青い目を、二筋の血の跡を...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「いえ、いえ、ラゴーフにはもう!」
...藁(わら)さがるけふは二筋雀(すずめ)の巣四月十六日 大崎会...
高浜虚子 「六百句」
...額はあくまでもせまく皺が横に二筋はつきりきざまれてゐて...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...額はあくまでもせまく皺が横に二筋はっきりきざまれていて...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...二筋川の方へ納凉に往っていた...
田中貢太郎 「魔王物語」
...二筋の藁屑と一枚の木の葉とが...
豊島与志雄 「聖女人像」
...一筋縄や二筋縄のアクではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...明らさまに東から西へ大きな幅の広い帯を二筋ばかり渡していた...
夏目漱石 「三山居士」
...割れて二筋になったりする...
夏目漱石 「三四郎」
...髮の毛らしいものが二筋三筋粘(ねば)り附いて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二筋の矢は乾いてをりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...中々一筋縄(ひとすじなわ)でも二筋縄でも始末に行かぬ人物の巣窟(そうくつ)...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...彼の眼は二筋の光る裂目(さけめ)にすぎなくなっている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...この犬鼻ひると二つの鼻孔より白糸二筋出る...
南方熊楠 「十二支考」
...二筋の髪・二粒の穀粒(たね)・が同じでないように...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そして頬へみだれかかっていた二筋三筋の髪...
山本周五郎 「日本婦道記」
...道が二筋に別れていますね」「右へまいろう...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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