...まったく当代まれに見る見上げた税務吏員です...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...ごくまれに、手拭と黒褌とを入れた袋をぶら下げて神宮のプールに出かけ、歸りに新宿の不二屋あたりで濃い熱い珈琲をのんだり、冷房裝置のある映畫館へ涼みがてら出かけたりするのが、東京の夏の樂しみといへば樂しみだつた...
田畑修一郎 「盆踊り」
...まれにはなかなかの大地震の起こることはある...
寺田寅彦 「柿の種」
...少なくもまれには...
寺田寅彦 「数学と語学」
...多くの人に喜ばれる流しをはなはだしく嫌忌(けんき)する人間もまれにはあるという事実を一つの事実として記録しておく事もむだではないかもしれない...
寺田寅彦 「備忘録」
...なおまれには存在している事を彼によって教えられるのである...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...彼は祈祷式にはまれにしか出なかった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...どんなにまれにでもよろしいです...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...魚類もまれにしか来ない所で...
中島敦 「悟浄出世」
...まれに訪れるものとては曠野(こうや)に水を求める羚羊(かもしか)ぐらいのものである...
中島敦 「李陵」
...入院以來これにて二度目なりうつゝなきねむり藥の利きごゝろ百合の薫りにつゝまれにけり六病牀にひとりつれ/″\を慰めむと...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...こちらへ帰ってくることもだんだんとまれになってきているが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「判決」
...まれには学業いまだ半ばならずして早くすでに生計の道を求むる人ありと...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...また栽培品にはまれに白花のもの...
牧野富太郎 「植物知識」
......
山川登美子・増田雅子・與謝野晶子 「恋衣」
...院はまれにお訪(たず)ねになった宮の所からすぐに帰ることを気の毒にお思いになり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...今度のお産でお生まれになったのもまた男宮であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その夜彼はまれに愉快な氣持ちでかなり遠方まで歩いて歸つた...
横光利一 「悲しみの代價」
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