...息もつかせずあとからあとからと山すそに襲いかかって行く...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...山すその岩壁に打ちつけた波は...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...ただはるかな山すそから...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...目のさきからじきに山すそに連続した...
伊藤左千夫 「河口湖」
...目の前は急な山すそになっていて...
江戸川乱歩 「影男」
...前の山すそに目を移すと...
江戸川乱歩 「影男」
...山すそからかれの目が上のほうへ移るにしたがって...
江戸川乱歩 「影男」
...とうとう山すそのほうへ移って行くころには相手はもう鳴かなくなった...
寺田寅彦 「軽井沢」
...左手はゆるやかな山すそで...
豊島与志雄 「影法師」
...下流で見たあの大きな流れがいったん山すそに遁入(とんにゅう)すると...
細井吉造 「二つの松川」
...それでも晩秋の山すそを所々まつ黄色に染めるぐらゐは實つてゐる...
吉川英治 「折々の記」
...城北は、山すそから谷へ、また水(ふすい)の岸へもつづき、地形はひどく複雑である...
吉川英治 「三国志」
...四の頃までいたふるさとの山すそは...
吉川英治 「私本太平記」
...山すそを覗いてごらん...
吉川英治 「私本太平記」
...もう南がわの山すそは...
吉川英治 「私本太平記」
...口にこそ出さね、半兵衛様も、父の孝高(よしたか)に会いたいと思っているにちがいありません」松寿丸は、健気(けなげ)に、そういうと、身なりに較べては、大き過ぎて見える槍の柄(え)を横にかかえて、山すそへ、駈け下りて行った...
吉川英治 「新書太閤記」
...正治二年、少僧都範宴は、東山の山すそに、二十八歳の初春をむかえた...
吉川英治 「親鸞」
...山すその部落は紫いろに煙っているし...
吉川英治 「親鸞」
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