...息もつかせずあとからあとからと山すそに襲いかかって行く...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...山すその岩壁に打ちつけた波は...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...ただはるかな山すそから...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...目のさきからじきに山すそに連続した...
伊藤左千夫 「河口湖」
...前の山すそに目を移すと...
江戸川乱歩 「影男」
...山すそからかれの目が上のほうへ移るにしたがって...
江戸川乱歩 「影男」
...ずっと離れた山すそにも...
寺田寅彦 「軽井沢」
...とうとう山すそのほうへ移って行くころには相手はもう鳴かなくなった...
寺田寅彦 「軽井沢」
...そのあとに「ゴー」とちょうど雷鳴の反響のような余韻が二三秒ぐらい続き次第に減衰しながら南の山すそのほうに消えて行った...
寺田寅彦 「小爆発二件」
...下流で見たあの大きな流れがいったん山すそに遁入(とんにゅう)すると...
細井吉造 「二つの松川」
......
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...それでも晩秋の山すそを所々まつ黄色に染めるぐらゐは實つてゐる...
吉川英治 「折々の記」
...四の頃までいたふるさとの山すそは...
吉川英治 「私本太平記」
...道誉は大庭をななめに庭つづきの山すそをだいぶ歩いた...
吉川英治 「私本太平記」
...山すそを覗いてごらん...
吉川英治 「私本太平記」
...それと、ほとんど入れちがいに、砦の山すそには、汗と埃(ほこり)にまみれた二十騎の主従が、馬を降りて、何やら高声に話していた...
吉川英治 「新書太閤記」
...口にこそ出さね、半兵衛様も、父の孝高(よしたか)に会いたいと思っているにちがいありません」松寿丸は、健気(けなげ)に、そういうと、身なりに較べては、大き過ぎて見える槍の柄(え)を横にかかえて、山すそへ、駈け下りて行った...
吉川英治 「新書太閤記」
...山すその部落は紫いろに煙っているし...
吉川英治 「親鸞」
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