...就中の一つを選んでください...
...この問題においては、就中の要素を分析する必要がある...
...彼女は就中英語のスキルが高い...
...就中この点については、もう一度確認したい...
...今回のプロジェクトは、就中の社員が主導することになりました...
...就中(なかんずく)彼に甘かった老年の母に媚(こ)びようとした...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...就中(なかんずく)薄い水苔のついた小林平八郎の墓の前に曼珠沙華の赤々と咲いていた景色は明治時代の本所以外に見ることの出来ないものだったかも知れない...
芥川龍之介 「本所両国」
...就中、芸術の真価が外国人の批評で確定される場合の多いは啻(ただ)に日本の錦絵ばかりではないのだ...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...就中(なかんずく)古川に親近して古川門下の顔淵子路(がんえんしろ)を任じていた...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...就中伯母富貴のごときはまつさきに喜んで賛成し...
小穴隆一 「二つの繪」
...* ヘーゲル自然哲学を尊重し之を敷衍しようと企てたのは就中 A. Vra である...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...就中それが一定の相対的な独自性と自動的メカニズムを持つという一つの事実を...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...就中(なかんづく)江戸に於ては米穀其他総ての物価又一層の高料(たかね)に至れば...
中里介山 「大菩薩峠」
...就中(なかんずく)独逸(ドイツ)の人などは大変に多い...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...即ち自由の実現をもって人生就中政治の極致とする思想は...
穂積陳重 「法窓夜話」
...有意的記憶――それは就中理智の記憶だが――なるものは...
堀辰雄 「プルウスト雜記」
...が、あらゆるものの匂つてゐる、この部屋の中に居ることは、就中、犬どもを頗る亢奮させてゐるらしかつた...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から」
...「漁色の悪漢といふのは就中紳士態を装ふた男が多いといふ話ではないか...
牧野信一 「日本橋」
...――就中あの娘の叫び声(吾々は山彦と称び慣れてゐる...
牧野信一 「ラガド大学参観記」
...売り残されているからには父が就中(なかんずく)...
室生犀星 「陶古の女人」
...就中運動を視て發聲し...
森林太郎 「「言語の起原」附記」
...就中(なかんずく)『素問』は抽斎の精を殫(つく)して研窮した所である...
森鴎外 「渋江抽斎」
...就中(なかんずく)...
吉川英治 「醤油仏」
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