...少しく活溌な身のこなしを見せる...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...少しく色を和げる...
泉鏡花 「海城発電」
...機関区からの帰途を少しく遠廻りして...
上田広 「指導物語」
...餌嚢は頬嚢にくらべて単に位置が少しく下がっただけでその他には何の相違もないゆえ...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...かくのごとき会合において演壇に立ちしは初めてなれば心少しくためらひなきにあらざりしが...
田山花袋 「田舎教師」
...少しく彼に就(つ)いて語らしめよ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...少しく軋る階段を上ってゆくと...
豊島与志雄 「絶縁体」
...四書五経の素読(そどく)まで俺らは習っているんだ」米友は少しく得意の体(てい)...
中里介山 「大菩薩峠」
...「や!」神尾は悸(ぎょっ)として少しく身を退(しりぞ)かせました...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただ風吹く毎に少しくゆれるのみである...
夏目漱石 「一夜」
...少しく冷静になつて追懐して見れば...
平出修 「逆徒」
...また下士の内に少しく和学を研究し水戸(みと)の学流を悦(よろこ)ぶ者あれども...
福沢諭吉 「旧藩情」
...少しく遅れても何とか凌(しの)げるという程度のものであった...
本庄陸男 「石狩川」
...今は耳が少しく遠くなりました外...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...先生の御意見をもう少しくわしくうかがって記事にしたいと思いまして――三芳 そいつは弱ったなあ...
三好十郎 「猿の図」
...フライ鍋へバターを溶し前の家鴨を入れて強火にて両面の少しく焦げるまでいため別にバター一杯にてメリケン粉一杯をいためスープ一合を加えて塩胡椒にて味を付けたるブラウンソースにて前の家鴨を一時間ほど弱火にて煮るなり...
村井弦斎 「食道楽」
...いずれも一方の目が少しくすがめだといっていました...
柳田國男 「日本の伝説」
...ポルトガル語を少しく解したということ...
和辻哲郎 「鎖国」
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