...而(しか)して今其人物の性質を見るに小心翼々たる者なり...
石橋忍月 「舞姫」
...認めますけれども――」その校長は小心翼々たる男で...
梅崎春生 「狂い凧」
...などと小心翼々(よくよく)...
太宰治 「鉄面皮」
...小心翼々の三十五歳の老兵が...
太宰治 「鉄面皮」
...まことは、小心翼々の、甘い弱い、そうして多少、頭の鈍い、酒でも飲まなければ、ろくろく人の顔も正視できない、謂(い)わば、おどおどした劣った子である...
太宰治 「春の盗賊」
...小心翼々たればこそ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...如何に小心翼々として或る點に謹愼なるかを見よ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...氏にして若し小心翼々唯だ過失なきを勉むるのみならば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...如何に小心翼々として或る点に謹慎なるかを見よ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...氏にして若し小心翼々唯だ過失なきを勉むるのみならば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...根は正直だが小心翼々たるところはなく...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...初め学者が或る問題を論究せんとするや、非常に卑屈な態度でそれを取りあげ、小心翼々として、『これは一体どういうところからこうなったのだろう? 斯く斯くの国名はこの一角の名前から由来したのではなかろうか?』とか、また、『この文献はもっと別の、遥か後代に属するものではなかろうか?』また、『この人民というのは、これこれの人民の意味に解すべきではなかろうか?』などといった、極めて謙虚な質疑を以ってはじめる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...小心翼々謹(つつし)みて守らざるべからず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...俳句を練る上においては小心翼々として一字苟もせざりしが如し...
正岡子規 「俳人蕪村」
...そこへゆくとわたしはすこぶる小心翼々で...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ずぼらどころか小心翼々の方であった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたしは小心翼々として失礼をおそれていた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...かくの如き小心翼々たるものだ...
吉川英治 「三国志」
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