...漁師の小せがれのように...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...一万両の金に寄って来る蠅、そいつは尾州蔵屋敷で、お楽という女と十五、六の小せがれと、その小せがれにからまっている眉を落して鉄漿をつけた年増とわかった」「――」平次は退っ引させぬ調子で、この不思議な論告を続けるのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小せがれの罪をおわびに参りました――というのである...
吉川英治 「三国志」
...道理で乳くさい小せがれと遠目にも見ていたが...
吉川英治 「三国志」
...――が、そう覚(さと)った時すでに武田家の位置は、信玄がつねに、尾張の小せがれ、とか...
吉川英治 「新書太閤記」
...竹中半兵衛の国許(くにもと)へ質子(ちし)としてある――官兵衛孝高(よしたか)の小せがれがことよ」「あ...
吉川英治 「新書太閤記」
...そして、田の中の新十郎にむかい、「おい、小せがれ...
吉川英治 「新書太閤記」
...その時の小せがれが私で...
吉川英治 「新書太閤記」
...いったい汝は前田方の何者の小せがれか」「古風な名乗りをし合うならまず汝から名を申せ」「佐々六将のひとり...
吉川英治 「新書太閤記」
...貧しい銭(ぜに)をかぞえていた小せがれだったわ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...赤痣(あかあざ)の小せがれは...
吉川英治 「新・水滸伝」
...成田兵衛(ひょうえ)の小せがれだな」介は...
吉川英治 「親鸞」
...――何とですか」「名もなき東国の地侍が小せがれでございますが...
吉川英治 「源頼朝」
...ここにいる都の小せがれどもは...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ごあいさつしたいというのでござります」「小せがれめ」石舟斎は舌打ちして...
吉川英治 「宮本武蔵」
...気負うている若い小せがれに...
吉川英治 「宮本武蔵」
...小せがれの挨拶をうけて来い」五なお石舟斎から...
吉川英治 「宮本武蔵」
...作州の郷士の小せがれで...
吉川英治 「宮本武蔵」
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