...義雄が初めて尋常な問ひを發した...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...この点から尋常な意味における内閣補強工作と見られたとしても仕方あるまい...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...尋常なものを尋常な眼で最もよく見て取ること...
豊島与志雄 「最近の菊池寛氏」
...布の衣袴の尋常なると...
中里介山 「法然行伝」
...その時一人の坑夫――これは尋常な顔である...
夏目漱石 「坑夫」
...それが悉く尋常な言草(いひぐさ)でないので...
夏目漱石 「それから」
...尋常な眼鼻立を持つてゐるんでせう」「無駄が多いな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...尋常な娘になるのを待つてゐたんだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...尋常なら凋落だけであつて...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...尋常ならざるものを見つけたという印であった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...尋常ならざるもののようだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...実直な健全な尋常な人間は...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...尋常な人ではないと思ったが...
山本周五郎 「風流太平記」
...――尋常なことではないな...
山本周五郎 「風流太平記」
...そういうばあい尋常なことではなかなか思うようなせりふは出ないものさ...
山本周五郎 「陽気な客」
...「実に馬超という敵は尋常な敵ではない...
吉川英治 「三国志」
...土をつかんだりするような尋常な人間ではなかった...
吉川英治 「親鸞」
...尋常な法師でないと見たからである...
吉川英治 「親鸞」
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