...ワットでもニウトンでも普通の人々が当然のこととして少しも疑はぬ様な尋常な事件に対して疑ひ掛けた故に...
丘浅次郎 「疑ひの教育」
...夫は極めて日常的な尋常なものだ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...まあ尋常な顔立だし...
豊島与志雄 「朝やけ」
...尋常な足ごしらえをしているものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...代助は時々(とき/″\)尋常な外界から法外に痛烈な刺激を受ける...
夏目漱石 「それから」
...自分はこれらの教育あるかつ尋常なる士人の前にわが作物を公(おおやけ)にし得る自分を幸福と信じている...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...ただ尋常な挨拶(あいさつ)をするところが...
夏目漱石 「門」
...尋常な眼鼻立を持つてゐるんでせう」「無駄が多いな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...色白で眼鼻立が尋常なくせに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...尋常ならざるもののようだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...奥方の悋気は尋常なものではない...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...――尋常なことではないな...
山本周五郎 「風流太平記」
...涌谷のじじいがそこまでやるというのは尋常なことではないかもしれぬ」――厩橋(うまやばし)侯へおいであそばしますか...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...あんな尋常な所では遊び飽いたので...
吉川英治 「江戸三国志」
...彼の武芸力量は尋常なものではない...
吉川英治 「三国志」
...さりとて彼も尋常な武将ではない...
吉川英治 「新書太閤記」
...尋常な手段(てだて)では脱け出せないというんです...
吉川英治 「松のや露八」
...尋常な声で、「君か、この男を、一昨夜ぶちこんだのは」「左様でございます」「罪状は」「密偵(みってい)と睨みました」「だれが」「その露八と申す奴(やつ)」「ふーむ……...
吉川英治 「松のや露八」
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