...寝しなにしますか...
泉鏡花 「婦系図」
...寝しなに自分の義歯をはづして...
薄田泣菫 「茶話」
...好きな煙草を寝しなに一本...
太宰治 「狂言の神」
...(餅は寝しなに喫おう...
田中貢太郎 「地獄の使」
...アダリンを一箇寝しなに飲ますようにしてみたが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...火鉢の傍に立て膝をして寝しなに莨を喫(す)っていた...
徳田秋声 「足迹」
...寝しなに、ランプの火で煙草を喫(ふか)しながら、気がくさくさするような調子で、「アア、何だか厭になってしまった...
徳田秋声 「新世帯」
...寝しなに胸を圧していたあの感傷も迹(あと)なく消えた...
徳田秋声 「縮図」
...寝しなに一風呂入って温(あたた)まるつもりと見えて...
夏目漱石 「明暗」
...寝しなに番頭さんの御馳走で一杯やったんですから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...寝しなに誰かに踵を揉ませる習慣(くせ)がありなさるんじゃありませんかね? 亡くなった良人(やど)は...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...寝しなにお祈りをした後で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...その人は(どうもそれを寝しなに思ひ出すのは...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...それを平常の散薬と思って寝しなに服(の)んだがため...
吉川英治 「剣難女難」
...寝しなに」膳がくる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ゆうべ、寝しなに、ここを固く閉めて床についた筈なのが、開け放しになっているので、お吉は、起きるとすぐに、あたりのさまを疑った...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...おもしろい、おはなし、していのう)毎夜、かの女とともに、添寝しながら、幼な児はせがむ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...父は、寝しなに限らず、枕元にもそれらのビンを並べさせて眠った...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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