...人形の前に崩(くず)れぬ寒牡丹(かんぼたん)何事の頼みなけれど春を待つ一月二十四日 玉藻俳句会...
高浜虚子 「五百五十句」
...苞(つと)割れば笑みこぼれたり寒牡丹(かんぼたん)寒燈にいつまで人の佇(たたず)みぬ一月十三日 笹鳴会...
高浜虚子 「六百句」
...惨(さん)として驕(おご)らざるこの寒牡丹(かんぼたん)十二月二十五日 松本長七年忌...
高浜虚子 「六百句」
...そのあたりほのとぬくしや寒牡丹一月十九日 玉藻吟行...
高浜虚子 「六百句」
...△紅葉秋濤(こうようしゅうとう)著(ちょ)「寒牡丹」読みかけてやめる...
田山花袋 「田舎教師」
...九日――「寒牡丹」読みて夜にはいって読了す...
田山花袋 「田舎教師」
...床の間の寒牡丹(かんぼたん)が崩れ散ったような彼女の死の瞬間が想像され...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...床の間の南画の山水の前に寒牡丹が活けられ...
正岡容 「寄席」
...今松は床の間の寒牡丹の花の姿に...
正岡容 「寄席」
...寒牡丹(かんぼたん)だけは東京から上方の方へ輸出するのぢやさうな...
正岡子規 「病牀六尺」
...多少の渋味を加へて居る処はどうしても寒牡丹にでも比較せねばなるまい...
正岡子規 「病牀六尺」
...雪持(ゆきもち)の寒牡丹(かんぼたん)を...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...寒牡丹を繍(ぬ)わせてあるわ」と...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...雪持寒牡丹の模様の着つけに...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...雪投げの寒牡丹の衣裳に...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...寒牡丹(かんぼたん)の季節...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...鏡餅の傍に寒牡丹一つ開き...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...中に一もと寒牡丹われと並びて咲くと見る友の姿のあてやかさ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
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