...生命の永久継続ということの観念を得るのは容易である...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...それは熊がアキアジ(鮭)を担いでいる形の粗雑ながら陶の容器で...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...その花嫁の顔にかける搭面をかけた容(かたち)までが李そっくりであった...
田中貢太郎 「蓮香」
...その時は肺炎を併発して危篤な御容態だったと聞いております...
谷崎潤一郎 「途上」
...さっきとちがい頭髪(かみ)の容(かたち)もととのえ薄く化粧をしているのでずっと引き立って見えた...
近松秋江 「黒髪」
...また疑わしいものでも容易には否定しないのが彼の特長であった...
寺田寅彦 「レーリー卿(Lord Rayleigh)」
...所謂非常時は容易に解消しそうにもない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...また容易なことではあったけれども...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...容易に八五郎のカンには乗ってくれません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それ自身が直ちに詩の内容になってくるのだ...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...なにとぞ平に御容赦下さるよう...
久生十蘭 「魔都」
...村人の永住の地を去らんとする者とかりそめに入りこみたる旅人とまたかの悠々(ゆうゆう)たる霊山とを黄昏(たぞがれ)は徐(おもむろ)に来たりて包容し尽したり...
柳田国男 「遠野物語」
...ぼくの場合は生きた芝居なのでなかなか容易なことではなく...
山之口貘 「私の青年時代」
...内容を知る機会は容易にこなかった...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
......
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...天文以来、すでに幾回、干戈(かんか)のあいだにまみえても、容易に、彼の中核を粉砕(ふんさい)しあたわぬも、つまりは彼の用兵の妙と、その智謀の並ならぬにある...
吉川英治 「上杉謙信」
...それどころではあるまいに」「なぜ」「隠岐遷(おきうつ)しの警衛に赴(ゆ)くとあっては容易でない...
吉川英治 「私本太平記」
...かかる事態は容易に起こり得たのである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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