...隣人に奉仕することは決して論者の云ふが如き空語ではない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...現實に對して實現を迫るの力なき理想は咏嘆に過ぎない、空語に過ぎない、饒舌に過ぎない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...自己の無内容を知らず人のことを下等だ高尚ぢやアないと云ふのと同じで――佛教の俗習家等の空言空語だ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...国民性の一部の影を描けといふの空語たるは論なけれど...
綱島梁川 「国民性と文学」
...彼の誇は空語のみ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...従来のファッショ的空論空語が...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...絶對を言へばすべて空語である...
萩原朔太郎 「青猫」
...正に世界的詩人の無意味な空語で「神殿に奉(まつ)られてゐる道化者」の觀がある...
萩原朔太郎 「中央亭騷動事件(實録)」
...幸福の問題が倫理の問題から抹殺されるに從つて多くの倫理的空語を生じた...
三木清 「人生論ノート」
...けれども主體的といふことも今日では幸福の要求から抽象されることによつて一つの倫理的空語となつてゐる...
三木清 「人生論ノート」
...幸福の問題が倫理の問題から抹殺されるに従って多くの倫理的空語を生じた...
三木清 「人生論ノート」
...けれども主体的ということも今日では幸福の要求から抽象されることによって一つの倫理的空語となっている...
三木清 「人生論ノート」
...いかに深遠に見える哲学もすべて空語に等しい...
三木清 「哲学入門」
...そしてこの空語の内容はマルサスの人口法則或は寧ろ過剩人口法則である...
三木清 「歴史哲學」
...そしてこの空語をマルサスの人口に關する想像に換へさへすればよいのだ**...
三木清 「歴史哲學」
...或ときは空語と知らない空語をも交えつつ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...大いに空語でない努力がいります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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