...家厳はこれに桐楊(とうよう)塾と題したのである...
泉鏡花 「婦系図」
...直ちに君の家厳に迫った...
泉鏡花 「婦系図」
...我は偏(ひとえ)に、君の家厳の、左右一顧の余裕のない、一時の激怒を惜(おし)むとともに、清冽一塵の交るを許さぬ、峻厳なるその主義に深大なる敬意を表する...
泉鏡花 「婦系図」
...家厳(かげん)が力をつくして育し得たる令息は...
福沢諭吉 「学者安心論」
...柳生美作守家厳(みまさかのかみいえとし)の嫡男(ちゃくなん)として生れ...
吉川英治 「剣の四君子」
...が、父の家厳は、「そちのような弱い肉体では、戦いに出ても物の役に立たぬ...
吉川英治 「剣の四君子」
...「わからぬやつ! 女のくさったようなやつ! 嫌いだっ、あっちへ退がれっ」果(は)ては、その涙へ、恐(こわ)い顔を示して、家厳は大喝した...
吉川英治 「剣の四君子」
...父の家厳(いえとし)は...
吉川英治 「剣の四君子」
...それが城主柳生家厳(いえとし)の息子であったということです...
吉川英治 「剣の四君子」
...「……もしや?」父の家厳(いえとし)を初め...
吉川英治 「剣の四君子」
...家厳(いえとし)は...
吉川英治 「剣の四君子」
...しかもなお、家厳の意見と、臣下の意見は、一致を見なかった...
吉川英治 「剣の四君子」
...家厳としては、生けるわが子を受け取っても、筒井家に屈する恥辱を受けるに忍びなかった...
吉川英治 「剣の四君子」
...――父家厳(いえとし)の手は顫(おのの)かずにいられなかった...
吉川英治 「剣の四君子」
...筒井城内の短檠(たんけい)一穂(すい)の下(もと)にて誌(しるす)新介拝父うえ様「…………」家厳(いえとし)は落涙がとまらなかった...
吉川英治 「剣の四君子」
...長く質子(ちし)として貴家へお預け申すべしとの主人家厳が意見にござります」と...
吉川英治 「剣の四君子」
...筒井家の属国的な位地に落ちたことはぜひもなかったが、ともあれ新介の身一つで、父家厳以下、多くの家臣までも、一応は滅亡の淵から救われた...
吉川英治 「剣の四君子」
...父の家厳はもうこの世にいなかった...
吉川英治 「剣の四君子」
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