...少し前講を補う必要がある...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...それを補うためには右の眼を身体の中心線の方に寄せる必要がある...
海野十三 「間諜座事件」
...尚一事の補う可きものあり...
高木敏雄 「比較神話学」
...それとも夢の中ながら想像で事実補うてたのんか...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...その短所を補うようなしかも費用のあまりかからぬ簡便な建築法を研究してやるのが急務ではないかと思われる...
寺田寅彦 「災難雑考」
...陸地の上の空気は海上よりも強くあたたまり、膨張して高い所の空気が持ち上がるから、そこで海のほうへあふれ出すので、それを補うため、下では海面から陸のほうへ空気が流れ込むのがすなわちこの風です...
寺田寅彦 「夏の小半日」
...でここでは技術家の欠乏・不足を補うために...
戸坂潤 「技術の哲学」
...之を補う代理のものも大部分は之に匹敵した価値を持たない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...よろしく快活なれ! わが法律の講座を補うにばか騒ぎと御ちそうとをもってすべし...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...第一に社寺または古器物の写真の不足しているのを補うためにこれを買集める事...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...観察の不備を補うに空想を以てする事の制作上甚(はなはだ)危険である事を知っている...
永井荷風 「十日の菊」
...炭問屋の主人の案内の足らざるを補うものもあるし...
中里介山 「大菩薩峠」
...なおこれを補うべき史料としては...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...何時しか夜ふかしを補うための昼眠におちいって了った...
細井和喜蔵 「モルモット」
...それから家鴨(あひる)のような脂の多いものを日本料理でも西洋料理でも夏の料理に使うのはやっぱり脂肪の欠乏を補う訳です...
村井弦斎 「食道楽」
...不足な境遇も妻が価値のある女であればそれで補うに足ると認識すべきだよ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...傍(かたわ)ら狩猟に因って生計を補うた故に...
柳田国男 「山の人生」
...しかしその欠点は母親が適当に補うことができる...
和辻哲郎 「漱石の人物」
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