...部分的な破損を補う事が不可能で...
淡島寒月 「亡び行く江戸趣味」
...是(ここ)に於て日本は彼の長を採って我の短を補うたことが能(よ)く分る...
大隈重信 「女子教育の目的」
...農工業共に人不足でこれを補うべく女子の労力を要すること著しく...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...漁獲によって補うことができた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...そして彼等はまたその革命的思想の空虚を補うために...
ピョートル・アレクセーヴィッチ・クロポトキン Pyotr Alekseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...紙金(しきん)の通用鋳銭(ちゅうせん)などにて欠(けつ)を補うに至る...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...そこで政府は怪文書取締りに就いての法の不備を補うために出版法・新聞紙法・の改正を意図していたのであるが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...さもなければどうにかして欠点を補うんだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...風俗画報社の『新撰東京名所図会』もまた『江戸繁昌記』を引きこれを補うに加藤善庵(かとうぜんあん)が『墨水観花記』を以てしている...
永井荷風 「向嶋」
...喜多八の足らざるを補うという神妙なる親切気が...
中里介山 「大菩薩峠」
...文学の目的が直接にこの弊(へい)を救うにあるかどうかは問題外としても情操文学がこの陥欠(かんけつ)を補う効果を有し得る事はたしかであります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...当分原稿料の不足を補うようにしたら可(よ)かろうと思う...
夏目漱石 「文芸委員は何をするか」
...また全国の隅から隅に亙って教区の課税の不足を補うために自発的慈善を採用しようというほとんど普遍的な叫びが挙げられているというのが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...休んで補うしかありせん...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...荷を売った銭は固(もと)より路用の不足を補う額には上(のぼ)らなかった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...それまで仕立物の賃仕事で暮しむきの不如意を補うていた内儀さんもこの頃になってやっとひと息ついたところであった...
矢田津世子 「神楽坂」
...これらの欠点を補うためには...
柳宗悦 「民藝四十年」
...多くの学問は互いに相補うてともに進んでいる...
柳田國男 「地名の研究」
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