...この不足を補うために...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...自分一人の食料か家賃の幾分を補うくらいが関の山であって...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...蕎麦や粟の岡物で補うて...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...その声を補うような微笑を浮べている...
高見順 「如何なる星の下に」
...その不備の点を補うためにさらに補助的研究を遂行しなければならないようになることもしばしばあるのである...
寺田寅彦 「科学と文学」
...その短所を補うようなしかも費用のあまりかからぬ簡便な建築法を研究してやるのが急務ではないかと思われる...
寺田寅彦 「災難雑考」
...紙金(しきん)の通用鋳銭(ちゅうせん)などにて欠(けつ)を補うに至る...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...レオニダスに補うにラブレー(訳者注 十六世紀フランスの物語作者にして辛辣なる皮肉諷刺に秀ず)をもってし...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...炭問屋の主人の案内の足らざるを補うものもあるし...
中里介山 「大菩薩峠」
...文学の目的が直接にこの弊(へい)を救うにあるかどうかは問題外としても情操文学がこの陥欠(かんけつ)を補う効果を有し得る事はたしかであります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...同じ浪漫派にしても我々現在生活の陥欠を補う新らしい意義を帯びた一種の浪漫的道徳でなければなりません...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...そしてヨオロッパが農業に努めても不足を補うことが出来なくなった時には...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...休んで補うしかありせん...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それから家鴨(あひる)のような脂の多いものを日本料理でも西洋料理でも夏の料理に使うのはやっぱり脂肪の欠乏を補う訳です...
村井弦斎 「食道楽」
...自分がその精神だけを補うことにして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...共有の目的に向って互いは互いを助け補う...
柳宗悦 「工藝の道」
...傍(かたわ)ら狩猟に因って生計を補うた故に...
柳田国男 「山の人生」
...わたしの貧しい知識を補うためにも...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
便利!手書き漢字入力検索