...その報酬は何ほどのものでもないから生活を補う資にはならなかった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...まず酸素不足などを補うために...
海野十三 「火星探険」
...そして彼等はまたその革命的思想の空虚を補うために...
ピョートル・アレクセーヴィッチ・クロポトキン Pyotr Alekseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...この不足を補うために...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...之を補う可きなり...
高木敏雄 「比較神話学」
...それとも夢の中ながら想像で事実補うてたのんか...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...しかるに近頃アルバート・スミスという人が天然色の活動写真を発明してこの欠点を補うに到った...
寺田寅彦 「話の種」
...しかし現在の実験を遂行する場合にこの物足りなさを補うべき代用物はいくらでも考え得られる...
寺田寅彦 「一つの思考実験」
...院中へ史局を設け『六国史』以下の闕(けつ)を補う事...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...そこで政府は怪文書取締りに就いての法の不備を補うために出版法・新聞紙法・の改正を意図していたのであるが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...それを今後の立論で補うことにして...
豊島与志雄 「電車停留場」
...批判は補うもののない場合...
中井正一 「実践について」
...米友に行かれた空虚を補うことができるらしくありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...文学の目的が直接にこの弊(へい)を救うにあるかどうかは問題外としても情操文学がこの陥欠(かんけつ)を補う効果を有し得る事はたしかであります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...相互に補う便利がなくなった...
新渡戸稲造 「東西相触れて」
...まるでオルガの話を補うためというように...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...二百五十万ないし三百万タンの不足を補うにはほとんど役に立たないであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...他人の思想の中にあると思う反対や無理解を補うことをあえて辞さない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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