...又見ずにはいられない場合もその短所を補うべき何か他の長所を探したであろう...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...それを補うに足る方法はもはや一つとして存在しないからである...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...その報酬は何ほどのものでもないから生活を補う資にはならなかった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...女子の足らざるところは男子能くこれを補う...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...全くしおれ花だ」数日の静養で病苦もいささか補うたようであった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...この不足を補うために...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...それを補うにその民族に特殊なる生活上の根本条件...
津田左右吉 「神代史の研究法」
...新聞の欠乏を補うため...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...それだけで教育の不足をすっかり補うことはできなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それを今後の立論で補うことにして...
豊島与志雄 「電車停留場」
...文学の目的が直接にこの弊(へい)を救うにあるかどうかは問題外としても情操文学がこの陥欠(かんけつ)を補う効果を有し得る事はたしかであります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...「グレート・イースタアン」がべらぼうな図体に設計されたのは単式機関の欠陥を補うための手段だった...
服部之総 「黒船前後」
...ひどい空腹を補うために私は時々しゃがんで下を流れている水で唇をぬらした...
平林初之輔 「動物園の一夜」
...二百五十万ないし三百万タンの不足を補うにはほとんど役に立たないであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...わが神社の短処を補うて余りあり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...それから家鴨(あひる)のような脂の多いものを日本料理でも西洋料理でも夏の料理に使うのはやっぱり脂肪の欠乏を補う訳です...
村井弦斎 「食道楽」
...多くの学問は互いに相補うてともに進んでいる...
柳田國男 「地名の研究」
...かりにも史書の闕(けつ)を補うというがごとき態度ではなかったので...
柳田国男 「雪国の春」
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