...安心すると急に四方のながめが眼にはいるようになる...
芥川龍之介 「槍が岳に登った記」
...此返事を得て僕は安心する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...時重博士(ときしげはくし)がいってくれた「どうとかなるだろう」を頼(たよ)りにわずかに安心するほかはなかった...
伊藤左千夫 「老獣医」
...安心するのはまだ早いと気がついた...
海野十三 「少年探偵長」
...自分の眼で、それが流木だったか蛇の頭だったか見きわめないうちは、安心できないわ」「じゃ、安心するために、お美代ちゃんはこれから蘇格蘭(スコットランド)のネス湖まで出かけてみるかい...
海野十三 「地球盗難」
...安心するであろう...
太宰治 「女人創造」
...自分は安心すると同時に数日来の疲れが出て...
谷崎潤一郎 「細雪」
...話をすると却って安心するかも知れんぜ」「僕もそう考えなくもないんだがね...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...ついでに自分も安心する...
夏目漱石 「虞美人草」
...そんなら、そうと早くから教えてくれれば、安心するものを、断りなしに急に仏様のない本堂へ案内されたものだからまず一番に吃驚(びっくり)した...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...お互いの顔貌を見せあっては安心するというわけだ...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...ようやく安心する...
久生十蘭 「キャラコさん」
...十一時十五分にハネたので先ず安心する...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...おかあさんは安心することができました...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...安心することができなかったのね...
山本周五郎 「おばな沢」
...安心すると同時に半身の大火傷の痛みも分ってきたのである...
吉川英治 「三国志」
...安心するがよい」藤吉郎はなお...
吉川英治 「新書太閤記」
...「もう安心するがよい」武蔵はまずいって――「村には...
吉川英治 「宮本武蔵」
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