...安南人が他の東洋諸民族にくらべて顔も風俗も一番われわれ日本人によく似ているようなのでなおさらいやだった...
大杉栄 「日本脱出記」
...水に反響する安南人の船頭の声がしてゐた...
林芙美子 「浮雲」
...安南人のボーイが持つて来てくれる...
林芙美子 「浮雲」
...安南人の通訳の案内で...
林芙美子 「浮雲」
...安南人の番人が庭に立つてゐたンで...
林芙美子 「浮雲」
...その風景のなかにレースのやうな淡さで、仏蘭西(フランス)人はひそかにのんびりと暮してゐたし、安南人は、夜になると、坂の街を、ボンソアと呼びあつてゐたものだ...
林芙美子 「浮雲」
...今から二年ほど前にふらりと日本へやって来た例の安南王...
久生十蘭 「魔都」
...実は御微行中の安南の国王...
久生十蘭 「魔都」
...安南における独立運動というのは完全に惰性状態に入ってしまって...
久生十蘭 「魔都」
...俺はこれからお前と散歩に出かけるつもりなんだが、東京では、安南と反対に、この素顔が知られすぎていて少々まずいのだ...
久生十蘭 「魔都」
...形影相伴って安南...
久生十蘭 「魔都」
...これは一九三二年に日本政府と安南皇帝個人の間に取交されたある重大な議定書(プロトコール)で...
久生十蘭 「魔都」
...安南とやらの王様を...
久生十蘭 「魔都」
...ランドの『安南民俗迷信記』に安南にもかかる迷信行われ...
南方熊楠 「十二支考」
...安南人また信ず、虎鬚有毒ゆえ虎殺せば鬚を焼き失う習いだ...
南方熊楠 「十二支考」
...安南人また信ず虎王白くて人を啖わず...
南方熊楠 「十二支考」
...いわんや堺、平戸(ひらど)そのほかの海港と、呂宋(ルソン)、安南、暹羅(シャム)、満剌加(マラッカ)、南支那一帯の諸港との往来は、年ごとに頻繁(ひんぱん)を加えて来るし、それが国民一般の宗教に、軍事に、直接生活に、濃く影響し始めてきた今となっては――その政治的重要性からも、信長が多大な関心をもっていたことは、当然すぎるほど当然なことだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...安南(アンナン)...
吉川英治 「新書太閤記」
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