...我心はアヌンチヤタが妙音世界に遊びて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...妙音澱(よどみ)なく...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...霊妙音(れいみようおん)の鳴るが楽しさ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...天来の妙音(みょうおん)とでもいうか...
江戸川乱歩 「黒手組」
...それと云うのが眼が潰れると眼あきの時に見えなかったいろいろのものが見えてくるお師匠様のお顔なぞもその美しさが沁々(しみじみ)と見えてきたのは目しいになってからであるその外(ほか)手足の柔かさ肌(はだ)のつやつやしさお声の綺麗(きれい)さもほんとうによく分るようになり眼あきの時分にこんなにまでと感じなかったのがどうしてだろうかと不思議に思われた取り分け自分はお師匠様の三味線の妙音を...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...実験の弓で自然の弦線の自然の妙音を引き出せばよい」とも言われるであろう...
寺田寅彦 「「手首」の問題」
...為政の手首が堅すぎては国運と民心の弦線は決して妙音を発するわけには行かないのではないか...
寺田寅彦 「「手首」の問題」
...また楽器の妙音を形容するために自然の物音がしばしば比較に用いられる...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...そのいつもの小さな妙音を耳にしたり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...高尾の本山から右へ落つる水が妙音の琵琶の滝となって...
中里介山 「大菩薩峠」
...妙音院の大臣(おとど)は...
中里介山 「大菩薩峠」
...耳に虚空の妙音の天上にのぼり行くを聞けども...
中里介山 「大菩薩峠」
...得無礙妙音三昧...
槇村浩 「華厳経と法華経」
...いかなる時にも聞きえなかった妙音も出た...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...笛の右大将はこの日比類もなく妙音を吹き立てた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その上に四角張った字で「妙音院高誉靖安居士……七回忌」と書いた一寸幅位の紙切(かみきれ)が置いてあった...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...かういう妙音でなければ渡れない...
横光利一 「詩集『花電車』序」
...どこからともなく幽玄(ゆうげん)な妙音(みょうおん)をまろばしてくる八雲琴(やくもごと)の音(ね)があった...
吉川英治 「神州天馬侠」
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