...葉子は自分が船客たちから激しい好奇の目で見られようとしているのを知っていた...
有島武郎 「或る女」
...好奇の目でじろじろこちらを見ているものもあった...
江戸川乱歩 「影男」
...その好奇の目にとりかこまれながら...
壺井栄 「二十四の瞳」
...隣席からさもしい好奇の目を見張っていたくらいである...
寺田寅彦 「コーヒー哲学序説」
...ロンドン市民は一斉に好奇の目を(みは)り...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...好奇の目で女を見つめながら...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼はただ好奇の目を見張ることばかりをしていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...豚番が畏敬にみちた好奇の目を輝かして...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...下船して来る旅人の上陸ぶりに好奇の目を向けて見るのが通常の人情であるのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...それでなくても好奇の目を視張るに十分な対象だつたのだ...
中原中也 「その頃の生活」
...」種田君はこの大人(おとな)びた女の姿を好奇の目で迎へた...
平出修 「二黒の巳」
...新参のヒューバート医師を物憂げに好奇の目で見た...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の土壌」
...失礼のないように好奇の目を向け...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...ハロルドが好奇の目で見上げたのが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...人気役者の素顔に接した見物は好奇の目を視張つてざわめいた...
牧野信一 「蔭ひなた」
...好奇の目を輝かしてなおも見ていると...
柳田国男 「故郷七十年」
...むしろ好奇の目をもって...
吉川英治 「江戸三国志」
...飢えと好奇の目には...
吉川英治 「醤油仏」
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