...手に太やかなる棒持ちたるが...
巌谷小波 「こがね丸」
...手に太やかの杖握り...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...太やかな縄を引きまとい...
中里介山 「大菩薩峠」
...クローム製の箍(たが)太やかなるを七八個も右の手頸(てくび)にはめ込んだのは...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...太やかな鉄のボルトまで嵌め込まれていて首を通す隙もない...
久生十蘭 「魔都」
...黒く太やかな円柱(えんちゅう)左右に十本ずつの大殿堂...
吉川英治 「神州天馬侠」
...太やかな朱鞘(しゅざや)を差し...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...浅草の森、根津、本郷辺の原始林、そして、太やかな大河が、高地の鬱林の間から、海へ吐け出し、その河辺に沿って、所々、自然に土砂が溜って出来た洲が彼方此方に葭や芦を生い茂らせていたであろう...
吉川英治 「平の将門」
...なお太やかな音声(おんじょう)をして...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??