...天恵の点で比較すると...
井上準之助 「最近欧米に於ける財政経済事情」
...独逸は他国に比して余り天恵に富んで居る国ではありませぬ...
井上準之助 「最近欧米に於ける財政経済事情」
...特種(とくしゅ)の天恵を放棄せしものと見做さるるに至れり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...また天恵もないではない...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...極めて乏しい天恵の下に...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...この大自然と共に豊富な生活をしてゆくことは天恵といわねばならないのであります...
高浜虚子 「俳句への道」
...それが第一の天恵である...
高浜虚子 「別府温泉」
...せっかくの天恵さえ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...この畑灌漑によって初めてその天恵を十分に利用しているのである...
中谷宇吉郎 「コロラド通信」
...何だか周囲が天恵で満ち満ちているような気がして...
中谷宇吉郎 「雑魚図譜」
...それはもう天恵にみちみちた国のように思っている...
中谷宇吉郎 「捨てる文化」
...山間特有の天恵であらう...
野口雨情 「大利根八十里を溯る」
...一人晶子さんに許された天恵のやうなものだ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...「――天恵です、それに一案があるのです...
吉川英治 「三国志」
...実に天恵の物といってよい...
吉川英治 「三国志」
...彼がいかに天恵(てんけい)の機会とひそかに慶していたかが察せられる...
吉川英治 「新書太閤記」
...うしろの駒ヶ岳からこの野婦之池(のぶのいけ)へ沛然と天恵が降るということが信じられている...
吉川英治 「宮本武蔵」
...おおむねそういう天恵な機会であった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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