...――少くとも僕に「あきらめ」の天恵の下るとすれば...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...第二には非常に天恵の薄い国であると云ふ事を感ずるのであります...
井上準之助 「最近欧米に於ける財政経済事情」
...伊太利の如きは最も天恵の乏しい国と云はれて居りますが...
井上準之助 「最近欧米に於ける財政経済事情」
...天恵の点で比較すると...
井上準之助 「最近欧米に於ける財政経済事情」
...斯くの如き天恵に乏しい国に生れた吾々は...
井上準之助 「最近欧米に於ける財政経済事情」
...極めて乏しい天恵の下に...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...まずまず日本国などこそ尤(もっと)も天恵に浴しておるといってよかろうかと思います...
高浜虚子 「俳句への道」
...これも天恵の一つである...
高浜虚子 「別府温泉」
...私にとつては一つの天恵だ...
種田山頭火 「其中日記」
...僕には天恵があるんです...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...彼女にとってはそれが偶然の天恵だった...
豊島与志雄 「理想の女」
...我々が日頃自分の舌を甘やかしすぎて勿体(もったい)ないくらいの天恵を忘れさせてることを思わせる...
中勘助 「胆石」
...もう一つ得られた天恵は...
中谷宇吉郎 「アメリカの沙漠」
...それはもう天恵にみちみちた国のように思っている...
中谷宇吉郎 「捨てる文化」
...天恵のごとく彼女の前に露出されたこの時のお秀の背後に何が潜んでいるのだろう...
夏目漱石 「明暗」
...その中に印度は宗教霊的の天恵に富み...
新渡戸稲造 「東西相触れて」
...山間特有の天恵であらう...
野口雨情 「大利根八十里を溯る」
...うしろの駒ヶ岳からこの野婦之池(のぶのいけ)へ沛然と天恵が降るということが信じられている...
吉川英治 「宮本武蔵」
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